天才は今日も音を彩る2【アイナナ】 (ページ42)

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84話ページ42

貴方side

飲み物が欲しくて、キッチンに行こうとした時＿＿、

大｢A、凄かったな…｣

｢！…｣

三｢そうだな…｣

って私、なんで隠れてんの…。

大｢…ミツ、いいもんやるよ。手ぇ出してみ｣

三｢いいもんって？なに？｣

大｢はい｣

三｢…なんもねーじゃん｣

大｢ほどほどってやつ｣

三｢…｣

大｢お前は俺に、一生懸命ってやつ教えてくれたからさ。ほどほどってやつ、俺が教えてやるよ｣

三｢大和さん…｣

大｢たまには適当でいいじゃん。頑張んなくたっていいよ。そのまんまのミツが俺たちには最高だよ。な、A｣

！！！！！

三｢？？何言ってんだ？Aいねーじゃん｣

大｢お兄さんの目は誤魔化せないよ、そこに隠れてんだろ？｣

誤魔化せないか…

｢すみません、盗み聞きするつもりはなくて…｣

三｢！Aいたなら声かけろよ～｣

｢いや、なんか出てきたら空気を壊すかなって思って…｣

大｢あはは、そんなお前さんにも、ほどほどってやつを教えないとな｣

｢え？｣

大｢いや、俺たちのシャッフルユニットの曲も作って、マネージャーもする。お前さんは頑張りすぎなの。いつか倒れるぞ？｣

｢…｣

大｢ミツだって。俺たちしか、ミツがトイレで泣いてたこと知らねぇんだよ。笑ってるミツしか知らない人には、わかんねぇこともあるよ｣

三｢…っ、…馬鹿…。…はは…。…っ、柄でもないこと言っちゃって…｣

大｢はは…。本当だな｣

三｢…っ、…はは…この、ほどほど、大事にとっとくよ｣

｢私も…本当にしんどくなった時使わせて貰います｣

大｢なんだよ。せっかくやったのに。使ったらいいじゃんか｣

三｢あはは…うん。でも、まだまだオレは、やれるから｣

｢私も…、大和さん。ありがとうございます。私もまだまだ頑張れるから…｣