Send your feelings (ページ40)

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これってピンチ！？ページ40

～夏喜side～

テストまで遂に残り1週間になって、本腰が入る。

ただし気がかりなことが１つ。

それはAのこと。

勉強会で座る席は決まっていないんだけど、俺は毎回Aの正面に座る。ここの席が1番Aを見やすいから。勉強しながら幾らでも盗み見可能。

後は決まってなくてバラバラのはずだけど…

最近颯太がAにべったりな気がする。ずっと隣に座ってるし、幾ら先生側の立場だとしてもおかしいぐらいの距離感。

それが嫌でAを呼んでも…

堀「A～、ちょっとここ分からないんだけど～。」

「ん、どれ～？」

颯「あ、僕今手空いてるから僕が教えんで。Aちゃんは休んどって。」

「え、大丈夫だよ？」

颯「こん時ぐらい甘えなぁ？」

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

堀「！！」

頭撫でた！？は！？

「えっ…！ありがとぅ…。」

Aも顔が赤くなっている。え？もしかしてA3年間好きな人って颯太！？

もしそれだったら…前の言葉的にも颯太はAのこと好きっぽいし…

え？ヤバくない？これって俺ピンチ！？

このままだと本当にAが颯太に取られる！？

颯「おーーい？堀夏くーん？どしたん？」

堀「ッ！」

頭の中でパニック状態になっていたせいで問題を聞いていたことをすっかり忘れてた。

勇「どうしたの夏喜。」

堀「あ、いやちょっと問題が難しくて…。」

颯「ふーん、どこの問題？」

堀「えっとここです…。」

澤「なんで敬語？笑」

颯「ここはな…」

勇征の言ってた通り、俺って奥手すぎたのかな…。

でもアピールの仕方は一向に分からなくて、

モヤモヤした気持ちを抱えながらこの日の勉強会は終了した。