Send your feelings (ページ29)

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もう1人は… ページ29

～黎弥side～
今日もだるいけど一応学校に行く。席に座っていると夏輝が近づいて来た。

澤「黎弥おはよ。」

黎「ん。でなんだよ。」

澤「いやー、今さ夏喜とかAとかと勉強会してて、誰か1人連れてきていいって言ってたから。黎弥誘おうと思ったんだけど。」

黎「ふーん。別にいいけどなんで俺？他のやつとかいんだろ。」

澤「ま、ふつーその反応だよね。」

夏輝はふわふわ笑いながら返して来たけど、次の瞬間今までで聞いたことのないような冷たい声が降って来た。

澤「ごめんね。俺知ってんの。あの時に渡されたAのハンカチ、いつも大切に持ってるんでしょ。」

！！

黎「…なんでお前知ってんの。」

誰にも教えてないのに…

ポケットの中に入っているハンカチを思わず握りしめる。

澤「たまに誰もいない様な場所でハンカチを眺めてたのが見えたんだ。この勉強会、凄くいいチャンスだと思うけど？好きなんでしょ？Aの事。」
なんでこいつとはそんなに話してないのに全部見破られてんの？

黎「何でお前そんなに知ってんの？尾けてんのかよ。」

澤「いや？いつもたまたま見つけてるだけ。で？参加する？実際ライバルぐらいしかいないと思うけど。」

ずっとAを傷つけたくないからって逃げてきたけど、俺だってこの気持ちぶつけていいよな？

黎「じゃあ行く。」

澤「わかった。」

「あ、黎くん、澤くんおはよう！」

澤/黎「おはよう。」

澤「あ、例の勉強会さ、黎弥も入れていい？」

「もちろんだよ！黎くんよろしくねー！」

黎「…ん、よろしく。」

澤「じゃあ今日は俺んちだから。放課後よろしくー。」

夏輝は最後はいつも見たいな柔らかい声で話してきて、Aについて行った。

俺の恋って叶うのかな…

まだ収まんない気持ちを抑えるためにまたAのハンカチを強く握りしめた。