Send your feelings (ページ23)

今日:17 hit、昨日:14 hit、合計:156,901 hit

ほんとは。ページ23

～颯太side～

朝、生徒会の仕事があって職員室で先生と打ち合わせをしていると堀夏くんが入ってきて大樹先生と話している。

なんとなく昨日のこともあって話しに耳を傾けていると、

大「夏喜が次のテストで数学70点以上取らないと、次の〇〇高校との試合に出れない、ということになりました～。」

え？昨日何があったん？何があってこんなことになったん？

大「いや～、夏喜には部活だけじゃなくて、勉強の方もより頑張って欲しいな～って思ってね、だからこうしたらより頑張れるのかなーって思った！」

はぁ？？大樹先生急にどうしたんやろ。夏喜くんも凄い驚いている。

夏喜くんはサッカー部でもエースやし、もし最悪出れなくなったら困るなぁと思いながら打ち合わせが終わった。

先「じゃあ中島、これでよろしくね。」

颯「はい。わかりました。失礼します。」

夏喜くんの会話も気になりながらも席を立って出ようとすると

大「でもきっと、好きな人から勉強教えられたら、すっごい身につくと思うぞ。それにAの成績は学年トップクラスだから…」

颯「！！」

やっぱり夏喜くんってAちゃんのこと…

好きやったん？

職員室を出ても内容が気になってしまい、物を探すフリをしながら話に耳を傾けていると

大「お！頑張れよ！3週間で距離縮めるんだぞー！」

話が終わったみたいで、夏喜くんの足音が近づいてきて、慌てて逃げる。丁度廊下を曲がったところで夏喜くんが出てきてバレることは無かった。

イライラして速足で階段を上る。

なんで、なんでなんでなんでなんで！

堀夏くん、Aちゃんのこと興味ないんやないの！？

強敵は消えたと思っとった。

なんでみんなAちゃんのこと好きになんねん！

ほんとは僕だってAちゃんのこと、大好きやねん。

こんなに誰かを愛おしく思ったのははじめてで。

ずっーーと付き合いたいと思っとったけど、Aちゃんとの関係を壊したくなくて、ずっと告白できひんかった。

でももう弱くなるのはやめ。これからは攻めて行くで。

Aは誰にも渡さへん。

絶対に僕の彼女にするんや！

心の中でAへの想いを叫んだ。