Send your feelings (ページ20)

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先生達は何でも分かるページ20

～大樹side～

堀「さようなら～。」

夏喜が帰り、職員室のドアを閉めてゆっくりデスクの椅子に腰掛ける。

大「ふぅ～～～。」

緊張も解けて大きく伸びをする。

世「おー、お疲れ。」

大「世界先生、お疲れ様です。」

世界先生がコーヒーを淹れてくれて、2人でコーヒーを飲む。

世「夏喜が相談事なんて、珍しいね。」

大「ﾊﾊ、あいつ、1年の時とは人が違うレベルに変わりました。」

世「そお？あんま変わった気しないけど。」

大「はい。見違えるほどにですよほんと。」

そう言ってコーヒーをグイッと飲む。そしてふと気になっていたことを思い出した。

大「そういえば世界先生、部活の所にいなかったですよね？慧人とか夏輝が探しにさっき職員室にきたんですけど。」

そう聞くと、あーはいはい！と心当たりがあるよう。

世「部活の時間に相談受けてたの。Aの。」

大「A！？」

世「おお、どしたどした？」

Aの名前に思わず反応してガタッと立ち上がったしまった。

周りの人達からの視線が痛い。

大「いや～、特にないです。ちなみにAは何の相談してきたんですか？」

世「それがね～、A、3年間、ずっと好きな人がいるって言う事だったんだよ！」

世界さんはニコニコしながら、やっぱりAは一途なんだねとかずっとブレないって凄くない？とか話しているけど、俺は気が気じゃない。

今さっきまで夏喜の相談を受けていたのに、まさかもう叶わないものだと知るのが怖くなってしまった。

大「あのぅ…世界先生、そのAが好きな人って誰なんですか？それって颯太とか、ダンス部の夏輝だったりしますか…？」

世「いや？Aが好きって言ってたのはそちらの夏喜だよ？」

え？

まじで？？

大「えーーー！それマジですか！！」

世「さっきからどうしたんだよー。…え？もしかして？」

勘のいい世界先生は俺が言いたいことに気づいたのか、目を丸くしている。

大「はい。実は夏喜の相談事って好きな人がいるってことで、その人がAだったんです…！」