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冷静に考えればどんな人間でも分かるはずだろう
我々国からすれば自分達より古くからの歴史を持つクランウェルが戦争の相手なのだ、簡単に舐めてかかれないのは分かる
けれど既に開戦して数日は経過しているこの状況
“戦争屋”として名だたる彼ら我々国、そこの幹部が誰１人として前線に存在していないという事実…少しは疑問に___
「…“A”。」
『っ、！』
「どうかしましたか。」
『…………』
_____いや、
『い、え…何も。』
私が考えすぎ、なんだ
お父様とお母様が大丈夫だと言っているのだから。 ２人が何も疑問に思っていないのなら安心なのだから
クランウェルは…きっと我々国に勝つ。
国の第１王女である自分が国の勝利を信じなくてどうするというのか
(大丈夫、大丈夫、大丈夫よ)
“「お前は“アイツ”と違って替えがきくんだ」”
真を疑うな、疑問を持つな、これが、この生き方こそが、私の存在する、私が生きる、意味なのだ
それに、あの時両親が私を優しく抱きしめてくれた温もりは本物だった
だから_
「国王陛下ｯｯｯ！」
お願い、、、
「なんだ。煩いぞ」
「もっ申し訳ありません！緊急のご連絡があります！！」
…私に、
「最前線の戦況に何やら異変がｯ！！」
「…なに？」
『……』
私、に…
真実へ目を向けさせないで
________
_____
_
_同時刻 我々国北部 最前線にて
「現状我々国の者共は我らクランウェルに怯み、恐れをなしている！今こそ叩き上げる時だ！」
「ファラム様の仇をとれ！我らがクランウェルに！勝利の栄冠を！！」
「「「ｳｫｫｫｫ！！」」」
北の最前線。
怒号の渦の中、クランウェルの兵が我々国兵士達を袋叩きするかの如く雪崩れ込み、次から次へと走り込んで行っていた
「勝利は目前だ！我らはその光へ向け突き進むのみ！」
そんな彼らを指揮するは特攻１番隊隊長である一人の男だった。騎士の誇りである剣を腰に携え本部から送られる指示を的確に処理している
そんな指揮官の男は自分の言葉に確信を持っていた。“我々の勝利は目前”だと
だが_
「…なんだ、あれ」
この後、指揮官の司令に耳を傾けていた誰もが言葉を失うことになる
ドゴォォォォ…！！_と
驚く程の揺れだった。まるで地震が来たのかと錯覚してしまうほどの地響きと振動に足元がふらついた
満を持して戦場を駆けるは
「ヘイヘイヘイヘイ…」
「雑魚どもがよォ…」
「「かかってこいやァｯ！！」」
__天高く吠える、二匹の狂犬。
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
