８４✓ ページ35
.
「「は？」」とゾムを含めたチーノ以外全員の口からそう間抜けな声が出た
そんなこともお構い無しにチーノはゾムをガクガクと前後に激しく揺らしながら続ける
ci「俺だってあんな風にA様抱きしめたいんやけど！？_「ちょ、」この２年間俺がどんな気持ちであの人の傍にいたと思っとるん！？_「あの、」なのに、たった１回会っただけでA様抱きしめられるとかゾムさん何してん？！_「待ッ、」グルッペンさんもこっちの気も知らんと急にA様と婚約とか言い出すしホンマなんなんアンタら！！」
zm「チっ、チーノギッ_ギブ！ギブッ！！」ｶﾞｸｶﾞｸ
ut「チ、チーノ！それくらいにせんとゾムさんが酔う！ちょ、落ち着き！」
何故か互いにゼェ、ハァ、と息切れするゾムチノは周りになだめられ１度息を整える
zm「せ、世界が回ってるんじゃ〜…」
ci「もう、なんでやぁ…」
ut「も、もしかしてお前、そんな事で元気なくなって落ち込んでたん？」
ci「悪いですか！？俺だってあの人正面から抱きしめたこと２年で１回だけなのに…たった１回ですよ……」
そう言い、隅っこの方でウジウジとあのでかい身体で体育座りしながらキノコでも栽培してるんか位の暗さになったチーノに俺たちは唖然とする
その妙に静かな空間を破いたのは_
gr「…クッ、アッハッハッハ！！」
グルッペンの高らかな笑い声だった
tn「グ、グルさん？」
gr「そうか！チーノお前もか…！」
ツカツカと音を鳴らしチーノに詰め寄るグルッペンは何処か満足そうな笑みを絶やさず浮かべている、そして目の前まで行くと口元をニヤリと変化させた
gr「お前もアイツの
ci「！」
rbr「…っ、」
_______ドクリ、
グルッペンの言葉はチーノに向けて言っている。それはわかっているのに、俺の心臓はその言葉を聞いた瞬間……何故か大きく音を立てた
gr「俺に対して直々に頼みに来るくらいだ、予想はしていたが…そこまでとは」
ci「…勘違いしないでください、俺はあの人をあの場所から救いたいだけです。恋だなんだの邪な感情は生憎持ち合わせてないで」
gr「ﾌｯ …今はそういうことにしておこう」
２人の会話を聞きつつもドク、ドク、ドク、とそれを遮るように響くこの心拍は、通常なら耳に届くはずもないのに今は脳に直接鳴らしているのではないかと錯覚するほど
いやなんでこんなんなっとるん？別に今の会話なんも俺に関係ないやろ
rbr(なんで、)
なんで俺は、まるで図星を突かれたような心地になっているのだろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 865人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
