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チーノのわざとらしい笑みを見て、この内の何人かはその出来事を察したらしい。かく言う俺もその一人だ
次の言葉がわかった上で俺らは見届けなければならない…自分達の、
ci「どっかのグルなんちゃらさんが唐突に俺になんの通達もなく、姫サマに婚約申し込んで来やがりましてな」
tn「え、」
ci「そりゃ驚きすぎて俺、思わず自分で壁に頭ぶつけてもうたわ」
gr「…;;」
自分達のトップ(一応)が額に冷や汗ダラッダラにしながら目をそらす滑稽な様子を…
rbr(どっちがトップなんやっちゅう話やな)
少なくとも現場にいたチーノに伝達したと思っていたのであろうトントンはジト目になりながらグルッペンを見始める
そりゃ考えてみれば潜入している国の姫に母国のトップが唐突に「婚約しよ」なんて手紙送っとったの見たら自分の頭殴りたくもなるわ
ci「…まぁ全然よくはないんですけど この話通過点に過ぎないんで１回スルーして続けますね」
ut「お前のその変に周りの状況に物怖じせん性格尊敬するで」
ci「ありがとうございます」
「褒めとらんねんけど」とボヤく大先生を横目にチーノは言葉を繋ぐ
ci「いきなり今まであまり関わりのなかった
だから皆さん知っての通り“アイツ”は“娘の生誕祭”っていう最低な罠を仕掛けたんですよ、グルッペンさんを見定めるために
まぁ見定めた結果は俺も知りませんけど…問題はその日の夜です」
tn「何があったん」
ci「…シャオさん、コネシマさん」
唐突にチーノがその２人に目を向けたと思うと、ポケットから２枚の紙を取りだし、そのうちの１枚を全員に見せるように掲げた
ci「お２人が見つけた“遺体”の中に、この顔ありませんでした？」
「「ん？」」
聞かれた本人らは首を傾げ、口々に「居ったっけ…？」「あー…居ったような気もする」と曖昧な記憶を絞り出している
rbr「なんで朝のこと覚えとらんのや…あんさんらの記憶力カスかな？」
ci「それじゃあ、このマーク付いてるやつは？」
俺の言葉に「「は？」」と意義を唱えるような顔をしたコイツらにチーノは構わずもう１枚の紙を見せつけた
sha「…！それは覚えとる！」
kn「おぉ、銃痕のちょーど隣にあったからよぉ思い出せるわ」
em「チ、チーノくん…？その紋章ってもしかして」
博識なエミさんは答えが分かったらしい。若干震えた声でマークを指さしている
ci「……はい。これは、クランウェルの宰相に送られる紋章です」
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
