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ピクリ、と言った風に“クランウェル”という単語に対し反応したのは_
gr「心当たりがありそうだな……“チーノ” 」
ci「…まぁ、はい」
目を少し下へと逸らしながら答えたのはつい先日までクランウェルに潜入していた張本人…チーノだった
ut「チーノ！おまっ帰ってきてたんか？！いつ！？」
shp「今日の朝帰ってきてましたよ」
チーノと１番絡んでいるであろう“鬱軍団”の２人に「お久しぶりです…」と、どことなく元気なく発するチーノにグルッペン以外の面々が首を傾げた
ut「？お前どした？元気ないな」
kn「帰ってきてからずっとこんな感じやぞ」
sha「チィーノォー？お前、いつものおべっかはどした？？」
シャオロンが明らかにニヤリと笑ってチーノに構い始めたので、内ゲバが始まる前にと俺は止めに入る
rbr「やめぇや、シャオロン」
ht「そうだよ。落ち込んでる人に対して煽んのは止めな」
rbr「せや。チーノにもなんか理由あるんやろ？クランウェルで何かあったん？」
ひとらんに頷き賛同しつつ、心の内にあった一欠片の後輩への心配を言葉に表し尋ねれば、チーノは何故か自傷気味に「ﾊﾊｯ」と乾いた笑いを零し小さくこう答えた
ci「_ありまくりですよ。」
ut「ありまくりって…お前、チーノ…」
ci「いてもたってもいられなくて思わず
「「「！」」」
tn「…話、聞かせろ」
あまりのことに目を丸くする俺らを抜きに、恐らくこの中で１番チーノのことを心配していたであろうトントンが静かに促す
それに対し、チーノは喋ってもいいかの確認をグルッぺンに視線で訴えグルッぺンはそれを肯定した
gr「どうせ話してもらおうと思っていたことだ。コイツらにも理解しやすいよう話せ」
ci「…」
チーノは俺らをゆっくり一人一人を静かに見渡してから、その口を開いた
ci「俺…今回の潜入先であるクランウェルで、第１王女サマの専属執事やってたんです」
shp「チーノが執事とか想像つかんわぁー…」
sha「わかる」
ci「執事の仕事はそつなくこなし、俺は順調に潜入任務をしました。最初この戦争の鍵は俺が握っとるとかなんとか言われてもうたし_」
懲りずに煽る２人の事など目に求めず、チーノはさらりと訂正をいれつつも話し続ける
ci「そんな日々を過ごしていたある日。いや、ほんとめちゃくちゃ驚くことが起きたんよ」ﾆｯｺﾘ
ht「さっきとは打って変わっていい笑顔だな…」
os「貼り付けとるけどね」
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
