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rd「簡潔に纏めると…なんか、納得いかない」
kyo「雑すぎん？事情もなんも知らん俺に対してその説明は流石に纏めすぎやと思うぞ」
「経緯も主語も含めて話せ」と急かすように言うきょーに、らっだぁは一度自分の頭の中を整理してからゆっくりと伝わりやすいよう自分の考えを話始める
rd「彼女、バルコニーで休んでたらそこで不審者っぽい奴を見たんだって。それを偶然俺と話してたタイミングで国王であり父親のルイス・クランウェルに報告しに来たの」
kyo「そりゃ当たり前やろな。スパイに暗殺者、裏切りもん…不審者の正体なんて良いもんなわけが無いやろし」
rd「まぁね。しかもその報告めっちゃ細かったんだよ。１９時４６分前後って…それもう“前後”つける必要なくない？っていう」
彼女…A・クランウェルはパッと見だったが腕時計などの時刻がわかる道具を何も持っていなかった。何も関わらずどうしたらあれほどまで正確な時間が測れるのだろうか
rd(て、あら？そういや…なんであんな詳しい時間、時計も見ずにわかったんだ？)
今あの状況を思い返せばまたひとつ声を出して唸る理由が増えてしまった気がする、とらっだぁは静かに冷や汗を垂らした
けれどそこに着目していては話がまた進まなくなるぞ、と。一度その思考を頭の隅に追いやる
kyo「ほぉん…そんで？」
rd「…全然まともに取り合ってなかった。それどころか“俺が不審者に気づかないわけが無い”って謎理論で娘を門前払い」
cn「へぇ…流石“絶対王政クランウェル王国 国王”って感じだね」
コンタミの感心するように呟いた意見に、らっだぁは全力で同意した。先程彼と一対一で話していた時も、自分の国が如何に優秀で優れているのかというのを婉曲的に熱弁されたからだ
rd「そんでもって、ここで俺が一番悩んでる部分が出てくるわけよ」
cn「話の展開から予想しただけだけど、らっだぁのその悩みの種はそんな父親に対するクランウェル嬢の反応？」
rd「ま、せーかい…かなぁ」
らっだぁは目を伏せ、脳内に何度も出てきた光景を改めて静かに思い出す。父親にほぼ門前払いと言っても過言ではないような態度を取られた時の彼女…A・クランウェルの表情を。言葉を_
“『…私の、見違いだったかもしれません。』”
rd「―…だってさ」
kyo「不審者見た時刻までハッキリ記憶しておいて急にか？」
rd「そー、謎だよねぇ〜」
再び「う〜ん…」と悩み始めた総統の心情を知ってか知らずか、きょーは自分の胸元を右手でゴソゴソと漁り一箱の煙草を取り出した
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
