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クランウェル第１王女生誕祭から約 数日後の夜
鬱蒼とした森がザワザワと風で木々をならす夜闇の中、みてくれから明らかに屈強な男達がそれぞれ列をなしながら大きな“荷物”を担ぎ運んでいる
「なぁ、」
その多数の男の内の一人が隣で共に歩いている仲間の男に耳打ちするように囁いた
「あ"？？んだよ、」
「俺達はいったい何を運ばされてんだ？」
男達がそれぞれ一人一つずつ持っている“荷物”
それは“荷物と”言っても小洒落た片手持ちのトランクなどでは無い、薄汚れた麻のような袋の中に獣でも入っているのかというくらいの重量がある何かだ
「ﾊｯ んなもん俺が知るわけねぇだろが」
「だよなぁ…クッソ、重てぇ…」
歩く度に重力に従ってずり落ちる“荷物”を肩に担ぎ直そうと男が勢いよく持ち上げようとすると、それを見た男達の先頭にいたリーダー的存在であろう人物が声を荒らげた
「！ おいテメェｯ！！“ソレ”に変に衝撃与えてんじゃねぇぞ？！」
「なっ_…んすか急にｯｯ！んな怒鳴らねぇでくださいよｯ」
理由もわからず怒鳴られたことに対し少しの不満を持った男は、その小さく芽生えた反抗心からかリーダーの男へ言葉をさらに返す
「というか！具体的な内容もなんも知らされずこの“荷物”を運ぶだけで大金が支払われる仕事ってなんなんすか？！説明してくださいよっ！」
この男の台詞から大体のことを察した人も少なからずいるのではないだろうか
そう、彼らは人に金で雇われ“依頼”というものをこなす所謂“傭兵団”というものだった
「説明も何もねぇんだよ。依頼を受ける時に疑問に思って今回の依頼人に聞いた、俺らは何を運ぶんだってな。そしたらソイツはこう言った」
“「世の中には、知らない方が得をすることが沢山ある。好奇心は身を滅ぼすって言うだろ？」”
「ってよ。お前らは知らなくていいってわかりやすく線引きされた。唯一キツく言われたのはその荷物に傷を一切つけるな、それだけだ」
「なんすかそれ…なんで依頼受けたんすか？？こんな怪しさ満点の依頼断っちまえば良かったでしょ」
「……断れるわけあるか。最悪、俺ら全員の首が吹っ飛ぶんだぞ」
「え？？」
その呟きを最後にリーダーの男は黙ってしまった
愚痴やら不満やらを零せども、男達の歩みは止まるところを知らず一歩一歩確実に依頼を達成するための目的地へと進んでいる
「へばってんじゃねぇぞ、おめぇらァｯ！」
「「「ウスｯ！」」」
彼らの足が向かう先にあるは…
____我々国。
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
