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ｶﾞﾀｯ…ｶﾞﾀｯ……
馬車が道に転がる石に乗り上げる度に音が響く。窓から外を覗けば、辺りに光は灯っておらず現在の時刻が人がほぼ寝静まる深夜であることが容易にわかった
そんな車内には、とある１人の男の唸り声が留めなく発せられている
「うん〜…う〜ん〜…う〜〜ん〜〜……！」
「…」
それを彼の正面に座り、如何にも迷惑そうに眺める黄色い豚さんが１匹。自分の隣に座るイカへと目の前の男についての疑問を投げかけた
「なぁコンちゃん、なーんか目の前でうんうん煩いんやけど…コイツ、遂に“ここ”やったんか？」
そう言いながら自分の人差し指で頭をトンっトンっと叩き、頭イカれたのか？と暗黙のうちに聞く彼の名前は“きょー・バド・ソルディ”。
らっだぁ運営国幹部であり、書記長を務めている人物、そして現在進行形で唸り声を上げ続けている総統の右腕である
だがそんな信頼する自身の右腕に馬鹿にされている彼をみて、コンタミは苦笑いを浮かべた
cn「大丈夫、まだやってないと思う」
rd「え、ちょっと、コンちゃん“まだ”って何？」
kyo「少なからずお前にはそうなる未来が見えとるっちゅうことや」
rd「え、ひどッ！？」
口をわざとらしく尖らせ不満を垂れていたらっだぁは、一つ静かに「ﾌｩ…」と息をついて冷静さを取り戻した
そんな様子を見たきょーは、馬車の背もたれに背を預けつつ口を開く
kyo「そんで？クランウェルの王女サマと何があったん」
rd「…なんだ、わかってんじゃん」
きょーのまるで自分の悩みの種が最初から分かっていたかのような口振りに、らっだぁは思わず一瞬だけ目を丸くする
kyo「お前の声がデカすぎんねん、コンちゃんの事“観察役”として場に呼ぶのは別にええけどな？らっだぁの「おーい！」って声のせいで大概目立っとるんよ」
cn「あれは流石に俺も驚いたよ、総統サマ」
rd「うｯ…」
「だからその呼び方慣れないんだってぇー…」と半ば嘆くように叫ぶらっだぁをからかっているのだろうか、コンタミは楽しそうにクスクスと笑い出す
それを見たきょーは口元を悪者のようにニヤリと歪ませてその笑みのままノリに乗り始める
kyo「では、書記長であるこの俺に我らが総統のお悩みとその理由を聞かせて頂けますかねぇ？」
rd「ちょ、コンちゃんのせいできょーさんまで変な感じのノリに乗ってきちゃったじゃん！」
cn「ごめんて。それより話進めたら？」
話が脱線して戻らなくなるような気配を感じたコンタミによって、らっだぁは自分の心の悩みを自白するよう促された
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名無し - 皆さんの魅力を引き出す素敵な作品ですね！ストーリーの構成や展開、比喩や日本語の使い分けに心を打たれました。そして続編に行くタイミングが絶妙でより続きに興味を引かれました。まだ続編があるのにも関わらず、コメントしてしまいすみません。お返事は結構です。 (7月20日 21時) (
レス) @page50 id: 0a21e3f2e5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - NikaRaysさん» ありがとうございます！わ、分けるほどの文才なんて私にはございませぬですよ…しかも天才だなんて…！？全員の魅力をきちんと引き出せているのなら幸いです！これからも是非ともよろしくお願いします〜 (2022年7月22日 20時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
NikaRays - 好きです。文才分けてください。そして大好きです。全員の魅力を最大限に引き出している。天才ですね、好きです (2022年7月21日 13時) (レス) id: 6125a03033 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - おーいgrさん？cn絶対許さへんで？私も許さへんけど…… (2022年5月23日 5時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ｸﾞｱｯついに言った、言ったぞ!!やっべぇ心臓が発作おこしちまうぜ。(テスト明けと大会二日連続で眠くて頭おかしいです。) (2022年5月22日 22時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2021年11月26日 22時
