ぬくもり。# ページ37
青side。
今日は俺の苦手なお仕事。
だって…おばけなんだもん。
誰が好き好んで、お化けなんかに会いに行きたいのか、俺には絶対理解できない。
幸いメンバー全員でお化け屋敷に入るから、怖がってもあんまり目立たないし助かったなって。
でも、やっぱりちょっと不安で…
そんな時いつもそばにいてくれるのが、
「翔太？俺、そばにいるから大丈夫だよ。」
そう。涼太。
不安な時はいつも、こうして、そばにいるよ、大丈夫だよって声をかけてくれるの。
「…ありがと。」
涼太がそばにいてくれると思うと、怖かった気持ちも少し和らいだような気がして、お化け屋敷の入口に立った。
メンバー全員でお化け屋敷に入るけど、みんなの優しさか、涼太の根回しか、俺の後ろに涼太がいてくれて…
俺ってなんだかんだ甘やかされてるよなって自覚した。
お化け屋敷に入ると、真っ暗。
あべちゃんが先頭に立って行ってくれるけど、他の人はそのあべちゃんに引きずられるようについて行く。
俺も前のさっくんの服を離さないようにずっと握っていた。
幸い先頭付近でトラップが発動するおかげで、俺が直接脅かされることはなくて良かったなんて安心していると
ねぇ…
「ぎゃぁぁぁぁあああ」
やだｯ…こわい……もうやだ。
あ、嘘。
ずっと握っていた手を咄嗟に離してしまって、前に進めなくなっていた。
「…やだｯ……どうしよｯ…………たすけて」
完全にパニックの俺は、涙が止まらなくて、座り込んで子どもみたいにわーわー泣き喚いた。
「翔太？」
もうやだｯこんな時にもおばけ…？
耳を塞いで、ぎゅっと小さくなる。
ところが俺が思ったのとは違って、ふわっと香る落ち着く大好きな匂いに包まれた。
「…りょ、た？」
「そんなに泣かないの。俺がいるからね。」
少し目を開けて顔をあげれば、暗闇の中でもわかる涼太の存在。
涼太の存在を認識すると、今度は安心したのか涙が溢れてきて涼太に笑われた。
「ほら、あと少し頑張ろ？」
手、握ってたら怖くない？って座り込んだ俺に手を差し伸べてくれる涼太。
その手を借りて、再び立ち上がることが出来た俺。
涼太と手を繋いで、うん、もう大丈夫。怖くない。
そう言い聞かせて、前に進んで行った。
それでもやっぱり怖くて、音がする度泣きそうになって、涼太が大丈夫って頭を撫でてくれたのは、俺と涼太だけの秘密だもん。
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愛都(プロフ) - まちこさん» コメントありがとうございます！いつも大変お待たせしてしまい申し訳ないです。これからも楽しみにしていただけるよう、ゆっくりではありますが書き進めていきたいと思いますので、何卒宜しくお願いします！まちこさんにとって幸せな時間となりますように。愛都ーいとー (2022年2月22日 21時) (
レス) @page43 id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
まちこ(プロフ) - 愛都さんの描かれる甘々なゆり組が大好きなので新しいお話が読めてとても嬉しいです！ (2022年1月10日 12時) (レス) @page41 id: 5f3bab2395 (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - 数日間翔太君が涼太君に甘えて涼太君も翔太君を甘やかすというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか？長々とすいません。気長にお待ちします。 (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - リクエストのお願いなのですが、翔太君がストーカーされている事に気づいて泣きながら涼太君に電話していたらストーカーしていた男性ファンに抱きつかれてセクハラされて泣いている翔太君を涼太君が助けて翔太君が涼太君に抱きついて離れず (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
愛都(プロフ) - アキさん» 大変お時間頂きまして、申し訳なかったです。ぬくもり。になります。上手くかけたかわかりませんが、楽しんでいただければ幸いです。今後ともよろしくお願い致します。愛都ーいとー (2021年4月17日 10時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛都 | 作成日時：2020年12月27日 19時
