小さなSOS。# ページ26
青side。
「翔太、もう俺はいらないね。ばいばい。」
りょ、うた…？何言ってるの？
「なんでそんな事言うの？ねぇ、涼太！」
何度呼んでも、涼太は振り返ってはくれなくて、ついに背中は見えなくなった。
なんで…これからもずっと一緒だって…
そばにいてくれるんじゃなかったの…。
涼太とずっと一緒にいたいのに、どうして翔太のこと置いて行っちゃったの…？
「…うた…しょーた、翔太」
「はっ…りょ、うた…」
ぱっと目が覚めると、涼太が心配そうに俺の汗を拭いていた。
「すごく魘されてたよ。大丈夫？怖い夢見ちゃった？」
そうだ、俺昨日からお熱あって、涼太が心配して家に来てくれたんだった。
「まだ熱あるね。しんどいでしょ？寝れそう？」
涼太が布団の上から優しくトントンしてくれるけど、
寝たら涼太がいなくなっちゃうから。
そんなの嫌。
「…りょーた、ずっとしょーたといっしょにいて？」
涼太に手を伸ばせば、ぎゅっと抱きしめてくれて、暖かい腕の中で涼太の温もりを感じる。
「さっき、りょーたばいばいってしたの。
しょーた、ばいばいしないっていったのにいなくなっちゃって、こわかったぁ〜」
思い出したら、また怖くなっちゃって涙が溢れる。
「そっか。怖かったね。でも、涼太今翔太のことぎゅーってしてるよ？」
ばいばいしてないじゃん？って、笑った涼太はあの夢とは違って…。
でも、俺にとってはさっきの夢がトラウマになるほど怖くて。
「翔太、俺トイレ行きたいな。」
「…だめ。…やだ。しょーたのみえないところいかないで」
「すぐ戻ってくるよ？」
「絶対…？ほんとにすぐ？」
涼太の温もりが残る大好きなブランケットに包まって、涼太の帰りを待つ。
やっぱり怖い…涼太戻ってくるかな…
近くまで行ってもいいかな？
ベットから身体を起こし、立ち上がる。
…うっ…くらくらするっ…頭痛い
ふらっと力が抜けて、ズルズルその場に座り込んだ。
「翔太！！大丈夫？まだ熱あるんだからダメだよ。」
「りょーたぁ…だっこして…どこにもいかないで？」
大好きな優しい手が俺をよしよししてくれて、軽々と抱っこしてくれた。
俺はもう涼太と離れたくなくて、ぎゅっと首に腕を回した。
お熱はなかなか下がらなくて、その間はずっと涼太がそばにいてくれて、俺のわがままをずっと聞いてくれた。
涼太は俺の小さなSOSにいつも気づいてくれる、俺のヒーローなの。
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愛都(プロフ) - まちこさん» コメントありがとうございます！いつも大変お待たせしてしまい申し訳ないです。これからも楽しみにしていただけるよう、ゆっくりではありますが書き進めていきたいと思いますので、何卒宜しくお願いします！まちこさんにとって幸せな時間となりますように。愛都ーいとー (2022年2月22日 21時) (
レス) @page43 id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
まちこ(プロフ) - 愛都さんの描かれる甘々なゆり組が大好きなので新しいお話が読めてとても嬉しいです！ (2022年1月10日 12時) (レス) @page41 id: 5f3bab2395 (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - 数日間翔太君が涼太君に甘えて涼太君も翔太君を甘やかすというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか？長々とすいません。気長にお待ちします。 (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - リクエストのお願いなのですが、翔太君がストーカーされている事に気づいて泣きながら涼太君に電話していたらストーカーしていた男性ファンに抱きつかれてセクハラされて泣いている翔太君を涼太君が助けて翔太君が涼太君に抱きついて離れず (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
愛都(プロフ) - アキさん» 大変お時間頂きまして、申し訳なかったです。ぬくもり。になります。上手くかけたかわかりませんが、楽しんでいただければ幸いです。今後ともよろしくお願い致します。愛都ーいとー (2021年4月17日 10時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛都 | 作成日時：2020年12月27日 19時
