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緑side。
「…涼太、ｯ…休憩、する。」
たどたどしい言葉で、そう呟いた翔太。
「そうしようね。」
舘さんは腕の中に収まる翔太を抱き上げた。
俺は慌ててずり落ちたブランケットをかけ直す。
「舘さん、翔太どしたの？」
「ちょっとしんどいみたいだから、保健室で1時間休んでくる。」
ブランケットに包まれた翔太は、ぎゅっと目を瞑っててしんどそう。
「先生には伝えとく。翔太、良くなるといいね。」
そう言って翔太の頭を撫でると、少しだけ顔が綻んだ気がして嬉しくなる。
姫を守る過保護な貴族の舘様と、か弱いお姫様の翔太を教室から見送り、俺は2人のノートを持って移動教室に向かった。
もちろん、ノートは3倍書いた。
いつもちゃんと真面目に授業受けてる俺が、ごそごそしてるからみんなに不思議がられたけどね。
授業が終わって教室に戻ると、まだゆり組の姿は見えない。
2人のノートを机に片付けて、時計を見る。
「あ、お昼か。」
ゆり組はこのまま保健室でお弁当食べるかな。
舘さんが翔太の傍を離れるとは思えないし、仕方ないから持って行ってあげよう。
そう思って、2人の鞄からお弁当を探し出す。
舘さんのはこれで…翔太は、どれ…？
…購買かな…？…こんだけ探してないならないよね。
俺は舘さんのお弁当とちゃっかり自分のお弁当を持って、保健室に向かった。
「失礼しまーす」
静かにドアを開けると、さっきの教室と似たような光景。
「あ、阿部。」
長椅子に座る舘さんの膝の上には翔太がいて、そんな翔太を大事そうに胸に収める舘さん。
翔太はさっきより穏やかな顔ですーすー寝ている。
子供みたいな寝顔で安心したように眠る翔太を見て、この2人の間には目に見えない絆があるんだなと気づく。
「お弁当持ってきたよ。舘さんのしか見つけられなかったけど…」
保健室の先生は、不在みたい。
「ありがとう。助かるよ。」
お弁当を受け取った舘さんは、膝の上で寝ている翔太をとんとんと優しく起こした。
「…ん…んん…りょ、たぁ…」
ぽやぽやしながらも目を覚ました翔太。
5歳児にしか見えない。なんて言えないけど。
「阿部がお弁当持ってきてくれたよ。食べよう？」
えっでも翔太のお弁当は…ないのに…？
今から購買行くのかな。
「え？」
舘さんのお弁当袋から出てきたのは、色違いの2つのお弁当だった。
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愛都(プロフ) - まちこさん» コメントありがとうございます！いつも大変お待たせしてしまい申し訳ないです。これからも楽しみにしていただけるよう、ゆっくりではありますが書き進めていきたいと思いますので、何卒宜しくお願いします！まちこさんにとって幸せな時間となりますように。愛都ーいとー (2022年2月22日 21時) (
レス) @page43 id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
まちこ(プロフ) - 愛都さんの描かれる甘々なゆり組が大好きなので新しいお話が読めてとても嬉しいです！ (2022年1月10日 12時) (レス) @page41 id: 5f3bab2395 (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - 数日間翔太君が涼太君に甘えて涼太君も翔太君を甘やかすというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか？長々とすいません。気長にお待ちします。 (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
アホ(プロフ) - リクエストのお願いなのですが、翔太君がストーカーされている事に気づいて泣きながら涼太君に電話していたらストーカーしていた男性ファンに抱きつかれてセクハラされて泣いている翔太君を涼太君が助けて翔太君が涼太君に抱きついて離れず (2021年5月26日 13時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
愛都(プロフ) - アキさん» 大変お時間頂きまして、申し訳なかったです。ぬくもり。になります。上手くかけたかわかりませんが、楽しんでいただければ幸いです。今後ともよろしくお願い致します。愛都ーいとー (2021年4月17日 10時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛都 | 作成日時：2020年12月27日 19時
