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「そろそろAの顔みたいな」
『まだ顔赤いのでダメです』
「ダメって言われると
見たくなっちゃうよね」
伊沢さんは自分のお腹に回った私の腕を掴み
振り返って
私の顔を覗き込んだ
『っ見ないでください』
「可愛い可愛い」
私の身長に合わせて身をかがめ
優しく頭を撫でる伊沢さん
いつもは嬉しいこの行為も
なんだか子ども扱いされているようで
悔しかった
余裕な顔した伊沢さんに
自分の口を押し当てた
『・・・子ども扱いしないでください』
「・・・へー
じゃあ」
伊沢さんは私の腕を引っ張り
冷蔵庫に背中を押し付けた
驚いていると
伊沢さんに顎を持ち上げられる
「ほんとに大人か
試してみる？」
さっきまでとは違った
伊沢さんの妖艶な笑みに
ドキドキが止まらない
「っはは
顔真っ赤、やっぱりAはまだまだ子どもだね」
『伊沢さんずるいですよ』
伊沢さんは優しく微笑み
そっと顔を近づける
それに合わせて目を閉じる
『・・・ん？』
なかなか唇が当たる感覚がなく
片目を開けると
伊沢さんがニヤニヤと笑っていた
『伊沢さん！』
「ごめんごめん
Aちゃんが可愛くて」
そう言うと今度こそ
口づけを交わした
ゆっくりと顔を離すと
伊沢さんは私のことをそっと抱きしめた
「今、めっちゃ幸せ
ほんと諦めなくてよかった」
『私も、幸せです』
「Aちゃんほんとモテモテだから
大変だったよ」
伊沢さんは私を抱きしめたまま
優しく頭を撫でる
私の存在を確かめるように
「俺、結構独占欲強いよ？」
『覚悟はしてますよ』
「じゃあとりあえず
川上に負けてるの嫌だから
敬語なしね？」
『えっ』
「あと、伊沢さんもダメ」
『さすがにそれはちょっと・・・』
「あれ？
覚悟はできてるんじゃないの？」
私を煽るように見つめるその目に
負けたくなくて
『拓司・・・』
私が目を閉じる前
最後に見たのは
拓司の嬉しそうに近づいてくる顔だった
「これからよろしくね
俺の可愛い彼女さん」
私は今、幸せです
Fin.
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Lily(プロフ) - 泡姫さん» ありがとうございます！何度もコメントしてくださり、最後まで読んでくださって本当に嬉しかったです！本当にありがとうございました！ (2019年1月18日 21時) (
レス) id: 75dd804998 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫 - もう本当素敵すぎます！ありがとうございます。 (2019年1月17日 22時) (レス) id: c29d185bf6 (このIDを非表示/違反報告)
燐音(プロフ) - 泡姫さん» またコメントありがとうございます！川上さん人気ですね、参考になります！ありがとうございます！！ (2019年1月17日 7時) (レス) id: ce053a5c30 (このIDを非表示/違反報告)
燐音(プロフ) - kinsakiさん» コメントありがとうございます！なるほど、参考になります！ありがとうございます！！ (2019年1月17日 7時) (レス) id: ce053a5c30 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫 - 私も川上さん落ちがいいです！ (2019年1月16日 22時) (レス) id: c29d185bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐音 | 作成日時：2019年1月10日 1時
