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『お疲れ様です』



「お疲れ様


Aちゃん、問題読むの上手いねー」



「放送部でしたからね」



「そうなの？」



『そうですよー』



「これからいっぱい問題読んでもらおう」



『私はふくらさんの声好きなんですけど』





私がそう言うと


ふくらさんは嬉しそうに笑った





「そうだ、Aちゃんの歓迎会いつする？」



『歓迎会なんてしていただけるんですか？』



「もちろん」




歓迎会なんてしてもらえると思ってなくて


胸が熱くなる


嬉しくて涙が出そうになる





『私はいつでも大丈夫です


皆さんのご予定に合わせます』



「じゃあ今週末はどう？


日曜日ならみんな講義ないでしょ？」





伊沢さんの提案に


みんなはこくこくと頷く





「ここでやるとして


土曜日に買い出しでも行くかー」



『じゃあ、買い出しついて行ってもいいですか？』



「いいけど、Aちゃんの歓迎会だよ？」



『たとえ自分の歓迎会だとしても


何もしないのは嫌なんです


歓迎会なんてされたことなくて


嬉しくて・・・何かお手伝いしたいんです！』





私の発言に驚いたのか


みなさんは少し驚いた後に、温かく笑った





「ありがとう、じゃあ２人で買い出し行こうか」



『はい！』



「・・・っ」





頭を撫でてくれる伊沢さんの手が


なんだか心地よくて


自然と笑顔になる


QuizKnockの人に撫でられるのは気分がいい





「これは川上も大変だなー・・・」



「伊沢さん」



『何の話です？』



「こっちの話」





私の上で繰り広げられる会話に


意味が分からず首を傾げていると


伊沢さんはまた微笑んでくしゃくしゃと頭を撫でる


あー、伊沢さんってモテるんだろうなーなんて思ったり





「歓迎会、楽しみだね！」





伊沢さんの手を押しのけるように


山本さんが私の手を引く





そういえば


最近、山本さんからのスキンシップが多い気がする



まあ、可愛いからいいんだけど





『そうですね！』



「せっかくだから、色々お話ししたいな


まだAちゃんのこと全然知らないし？」



「そうだねー」



『え、ふくらさんもですか？』



「え、そんな驚く？」



『いえ、なんだか嬉しくて』





・





・





・





「いいのー？川上」



「なにがですか」



「このままだと、山本にAちゃんとられちゃうよ」



「・・・よくないですよ」



「！・・・へー」

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