あの子の気持ち ページ6
＜Aside＞
ここはどこ？
暗闇から抜け出そうともがいても沈んでいく感覚。
遠くから誰かの声がしている。
早く行かなきゃ。
こんなところで休んでないで早く。
ようやく暗闇から逃れ、身体を起こした瞬間。
頭の中を様々な考えが一気に駆け巡り、
それはテレビの砂嵐のように私を埋めつくした。
私は何をしていたんだろう。
眠っていた？すごく体が重い。
寝てる暇なんてないはずなのに。
なんで寝ちゃダメなんだっけ？
頑張らなきゃ。
みんなに置いていかれないように頑張って…
みんなってだれ？
何を頑張ってたの？
どうしよう、誰か教えて
助けて。
不安で、どうしようもなく孤独で、
優しく声をかけてくれている目の前のメンバーも
今の私には敵に見えてしまっていた。
意識が朦朧としつつ、
どうにか安心できることはないか探してみる。
ゆらゆらと身体を揺らし、深呼吸をしてみても、
頭の中の砂嵐は消えてくれない。
周りの音が聞こえないほどにバクバクと鳴り続ける心音。
深呼吸していたはずの肺は不規則に空気を取り込み、
いつの間にか聞いたことも無いうめき声をあげていた。
神山｢A聞こえてる？どうしたん？｣
小瀧｢なんで泣いてるん？｣
桐山｢どっか痛い？｣
さっきから遠くで聞こえてた声の正体がわかった。
違うよ。どこも痛くないよ。大丈夫だよ。
そう伝えたいのに、思うように息ができない。
みんな心配しないで。
すぐ大丈夫になるから。
私もっと頑張るから。
どうにか意識を戻そうと自分の足を叩いてみる。
力の加減もできていないはずなのに、何も感じない。
もっと強く叩こうと腕を振り上げたところで
大きな体に制止された。
のんちゃんかな。
怪我しないようにしてくれてるんかな。
神ちゃんは必要なものを準備してくれてるみたいやし、
冷静に2人に指示を出す照史はやっぱりお兄ちゃんやな。
頭の片隅では彼らの優しさに感謝し、
自分でも制御できない現状を申し訳なく思っていた。
しかし、身体は突然押し寄せた不安に耐えきれず、
子どものように声をあげて泣き叫んでいた。
｢だれかたすけて｣
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亜由 - 自分のペースで書いて下さい。シェアハウスのお話も楽しみしてます。 (2023年1月31日 4時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 返信遅くなってすみません💦リクエストありがとうございます！ゆっくりですが、お答えできるように頑張ります！！ (2023年1月31日 0時) (レス) id: b668a8ff43 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 主夢がインフルエンザにかかったお話を書いてもらえませか？ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - イブかクリスマスのお話を書いてもらえませか？書ける時でいいですから。 (2022年12月23日 16時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 感想ありがとうございます！更新頻度低めですが、楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2022年12月20日 5時) (レス) id: 221577bf69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光 | 作成日時：2022年3月26日 5時
