私は神威じゃないって何回言ったらわかるんじゃァァアア！！

第46話、私はなぜか罪悪感を感じられた。 ページ47

神楽がこっちに向かう為に一歩踏み出したのと同時に彼女の逆方向へ一歩踏み出す自分。

そして同時に走り出した。

ダダダダダダダッ！！！

周りから見たらどうな風に見えるだろうか。多分ただの鬼ごっこには見えないだろう。

それでも逃げる。猛ダッシュで全力疾走で逃げる。

もし、誤解がまだ解けてなかったら？またあんな怪我をするのは、まっぴらごめんだ。

すると後ろから神楽の大声が聞こえた。夜兎なのにかかわらず珍しく息が切れている声だ。


神「待ってヨ！！」

『・・・っ！』


とても焦っている声。私はなぜか罪悪感を感じられた。

そしてやはり夜兎。あの足の速さから逃げれる事が出来ず、ドンッ!と背中に体当たりされた。

倒れないように足で踏ん張ったが、あの恐怖が頭に残ってるため背中にいるでだろう神楽を見れなかった。


神「ち、違う、違うネ・・・」


そう背中の隊服の布を両手でぎゅっと握る彼女の声は心細かった。

第47話、『ありがと、神楽』→←第45話、『知らない赤の他人の家にお邪魔するのはどうかなと』

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す