Dreams can take you anywhere＿.

次からはお砂糖を。 kwmr×fkr ページ35

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珍しくオフィスで河村と二人きりになった。


まあ、僕達が仕事を残した結果がこれなんだけど。


河村はソファに座ってカタカタとパソコンで作業をしている。


じーっと見つめるけど彼はパソコンに夢中である。俺の方見てくれないかな、なんて淡い期待を持ってはいたものの有り得ないことが証明されただろう。


僕もパソコンに目を戻して作業を始める。


動画編集できるメンバーもそう多くはないから沢山の動画を編集しなきゃいけない。結構大変だ。


無心でキーボードを打つ。2人のキーボードを打つ音しか聞こえないから心地良い。





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カタカタとキーボードを打っているといつの間にか2時間が経っていた。


んー と伸びをしてもう一度作業に取り掛かろうとしたその時、体が重くなった。
上を見上げると河村がバックハグをしてこちらを見ていた。



"どうしたの、河村。"


「ん、いや…。仕事が終わったから癒やしを補給しようかと思って。」


"そっか。じゃあ僕も休憩しようかな。珈琲と紅茶どっちが良い？"


「珈琲…。だけど、あ、僕も着いてく。」



河村はバックハグしたまま離れずにキッチンまで着いてきた。



"…河村〜動きにくいからちょっと離れて。"


「やだ、まだ福良が補給できてない。」


"ちょっと… 後で にしてよ〜…。"


「…仕事は終わった？」


"あともう少し…。"


「後で、って言ったな？」


"…あ、…言いました…。"


「覚悟しとけよ…。」






耳元で囁いてバックハグの腕を解いてくれた。

僕は耳まで真っ赤になってその場に座り込んだ。









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