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Aside
『違うよ、これはその……』
川上拓朗
「……正直さ、こうやって一緒に体育祭とか文化祭とかまわれる同い年の彼氏欲しいとか思ったことある?」
友達のカップルとか見てたらちょっとだけ羨ましいな〜って思うこともある。
拓朗くんとは立場上外にデートとかも行けないし
時間も合わなかったら1週間会えない時もあるし、
……毎日会えるのは本当に羨ましい。
『同い年の拓朗くんがいたらなって思った事はあるよ……?
毎日会えないの寂しいし、デートも行きたい。
……ごめんね、ワガママで、』
こんなに子供っぽいと愛想をつかれそう。
ってか、もうつかされてるのかも……
川上拓朗
「Aがワガママなんだったら、俺もだよ。
他の男となんて写真撮って欲しくない、
それもこんな笑顔で、それとちょっとお似合いなのも腹立つ。
なんなん、この男、Aの隣で鼻の下伸ばすなよ!!
……ごめん、しょうもない質問して
嫉妬しただけやから。」
嫉妬……?
『ふふっ、拓朗くんかわいい。』
川上拓朗
「何笑ってんの?!
こっちはすっごい不安で、俺より若くてかっこいい子なんか学校にいっぱいいるだろうし、
まじいつか捨てられるんかと……」
私の中には拓朗くんしかないないのに。
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2019年9月22日 21時