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21,自分勝手な信仰 ページ26

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ホワイト「くっ……!……戦う気はなかったのに…」

シヴァ「何か言いましたか?さてそろそろ終わりにしましょう!」


シヴァの手から光が溢れ出す。
次の瞬間、ホワイトの下から光の檻のようなものが現れた。


ホワイト「っ……!?」


下からの攻撃に対応しきれずホワイトはその場に捕縛された。


シヴァ「さぁて……どうしましょうか……
ねぇ?カデンツァさん?」

カデンツァ「この状態で尋問します。」

彼女は静かに車椅子を転がした。
ホワイトの前でピタリと止まると息を吸う。


カデンツァが言葉を発する前にホワイトが小さく呟いた。


ホワイト「神なんて……いつもそうだわ…」

ピクッ


ホワイトの言葉にシヴァが反応する。
シヴァの目には先程とは比べ物にならない殺気が篭もっていた。



ホワイトは思わず目を逸らし震えながらも続けた。

「だってそうよ!
願ったって叶えてくれないじゃない!
そればかりか願った事と逆のことを起こす。
それなのに圧倒的な力を持っていて……

不公平じゃないの!」


ホワイトはちらりとシヴァの方を見た。
シヴァの目は喋り続けるホワイトを捉えて離さない。
ビリッと痺れるかのような雰囲気に圧倒されたのかホワイトは目を伏せた。


シヴァ「神と人間を平等に語るんですねぇ?
全く……そういうところなんですよ、劣等種。

自分の欲の為、自分の力を働かせるのは神の特権なんですよ。
それを不公平だなんて、笑わせないでください」


彼女は、不気味な笑みを浮かべた。


「まぁ、故意に人間が得する力の働きが起きたりすることはありますが、それは信仰を怠らない人間のみに許されています。
ですから貴方みたいな人間には何も起きないんですよ。
信仰しないのに全ての災難を神に擦り付けるだなんて……

貴方はまるで人間の愚かな塊ですねぇ?」



シヴァの目に十字架の紋様が浮かび、赤く変色していく。



「私は人間との友好関係を築く為、人間界へと派遣されました。
人間が好きでしたし、断る理由はありませんでした。
私はその任を承り人間界へ来ました。

人間界で過ごすうちに人間がより一層好きになっていきましたよ」


彼女はニコリと微笑んだ。
その笑みには一滴の曇りも無く、本当に心からそう思っているようだ。


「…けれども……。

好きになる一方、黒い場面も見えてしまうんです。

人間は好きですが信仰を忘れた人間は私……




__嫌いなんです_」




to be continued

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あめだま(プロフ) - 見返してみれば矛盾だらけでした。修正したりしてますので矛盾してたら指摘下さい!( (2018年2月3日 9時) (レス) id: e80c6ffed5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まーりん | 作成日時:2017年11月20日 22時

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