17,交渉決裂 ページ21
シヴァ・アスガル side
____________
集まった人の中に私が面識のある人はほぼいない。
いるとすれば天界からの参加者である「リン」ぐらい。
じっと リン の方を見ていると視線を感じたのかリンがこちらを向いた。
バッと目を逸らすと不思議そうに私を見てきた。
私が見ていたのに違いないので聞かれたらそうだと答えるつもりだったが彼の目は私を映さなくなった。
私は小さく安堵の息を吐くと車椅子に乗ったカデンツァの方を向いた。
カデンツァは私の視線に気が付くと、そっと口を開いた。
カデンツァ「この戦いは無意味の殺 し合いになるのでしょうか?
この戦いを仕組んだのは一体誰なのかを特定するには今の私だけが知っている情報だけでは到底不可能です。
まぁ…貴方達が持っている情報でも不可能でしょうが…」
そこまで言うと彼女は下を向き、ふぅ…と小さく息を吐いた。
そして大きく息を吸うと
カデンツァ「今は無意味な戦いを避け
この戦いを仕組んだ者を探し
この戦いを辞めさせるべきではありませんか?」
と続け、周りの者に目で同意を訴えている。
他の者はカデンツァの強い視線に目を逸らしたりしている。
するとある1人の少女が突如、武器を振りかざした。
カデンツァはとても驚いたような表情でしかし冷静に車椅子を後ろへと動かした。
当たるか当たらないかギリギリの距離だ。
どうやらカデンツァは無事、攻撃を避けたようだった。
?「犯人探しってめんどくさいのよ…。
犯人探しより 殺 しの方が明らかに楽よね?
なら私はアンタ達をぶった斬るわ。
そうすれば元の世界に戻れるんでしょ?
元の世界もロクな世界じゃなかったけど。」
カデンツァ「交渉には……。応じない…と?」
相手を落ち着かせるためか、ゆっくりと静かにそう尋ねると車椅子をジリジリと後ろに動かし距離をとった。
カデンツァは険しい表情をしながらも相手をじっと強い瞳で見つめている。
相手はそっと口を開き
?「そーよ。交渉には応じない。
だってめんどくさいんだもの。そんなの聞くなら私は迷わずアンタ達を斬るわ。」
髪をさらさらとかきあげる。
?「もういいかしら?
アンタみたいな平和主義者は戦いには向いて…ない、のッ!!」
勢い良く鎌を振り下ろしてきたので私は咄嗟にカデンツァを連れて走り出した。
カデンツァ「交渉…決裂ですね」
皆も恐怖を覚えたのか、逃げ惑っていた。
それが皆がバラバラになった瞬間だった。
to be continued
休載!お知らせなどをお届けします。→←16,1000hitありがとうございます!!(サブタイトル:今だけは手を取り合って)
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめだま(プロフ) - 見返してみれば矛盾だらけでした。修正したりしてますので矛盾してたら指摘下さい!( (2018年2月3日 9時) (レス) id: e80c6ffed5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まーりん | 作成日時:2017年11月20日 22時