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優斗 side
あー！あのチャラチャラした転校生ほんとムカつくな！！
部活の時ぐらいは冷静になれると思ってたのに、ボールを取りに行く最中にAがアイツと話しているとこを見てしまってそれどころじゃなくなった。
俺の方がAと長い付き合いだし、絶対あんなやつになんか渡すもんか！
と強がってみるけど、Aをとられたらどうしよう……という不安の方が大きかった。
《なにイライラしてんの？》
『別に……イライラしてねぇよ』
《嘘つけ。眉間にシワ寄りすぎて眉毛繋がりそうだよ？》
なんてバカにしたようにマネージャーに笑われた。
くそ、おまえには俺の痛みがわかんねぇよな。
《わかった。Aちゃんでしょ？》
『っ、』
《はい、図星〜》
コイツは俺がAのことが好きだということにいつの間にか気づいていた。
まぁ、数少ない女子の相談相手だから頼りにはしてんだけどね……
《あの転校生イケメンだもんねぇ。うちのクラスにもすぐ噂回ってきたよ》
やばいな、そのレベルにイケメンってことだよな。
こりゃ、ぼーっとしてる場合じゃない……
《まぁグイグイ行けば大丈夫だよ〜》
『そんなポジティブになれねぇわ……』
《でも今度2人きりでお祭り行くんでしょ？》
ニヤニヤしながらそう言ってくるから、なんで知ってんだよ、って思ったけど、きっとAから聞いたんだろう。
あの時、2人で行くことはナイショだよって言っとけばよかったな……
絶対後々いじられる。
《かっこいいとこ見せるチャンスだよ。頑張りな！》
なんて応援してくれるけど、やっぱり俺にとっては不安でしかないや。
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
