ぴゅあ恋 (ページ7)

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大輝 side

俺は転入先で一躍スターになった、と言っても過言ではないと思う。

実際、クラスの女の子が話しかけてくれたり、他クラスの女の子が休み時間に覗きにきたり。

そして、人生で1番のモテ期がきた俺は一目惚れというものを知った。

《じゃあ、今野は栗栖の隣な》

大輝「はい」

「栗栖Aです、よろしくね！」

大輝「、よろしく」

目の前でにこにこしながらこっちを見ているAちゃん。

シンプルに可愛すぎた。

マジで俺のタイプ、ドストレート。

しかも全然キャーキャーしてないし。

漫画でよくある、なびかない女子に惹かれるってこういうことなんだと思った。

……よく知らないけど。

でもそういう話ってあるじゃん。

中学のときクラスの女子がそんなような話をしてた気がする。

その後漫画のイケメンはめちゃくちゃに奮闘して最後はヒロインを自分のにするんだ。

結局イケメンが勝ちだよねー！！

って騒いでた女子達を思い出した。

自分で言うのははばかられるけど

俺だって多少はかっこいい部類だと思うんだよね。

謎の自信がみなぎってきて、

俺だってやってやる、なんて

とてつもなくビッグなヒーローを気取った

俺の夏が始まった。

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