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…なんだ。
なんなんだ、この光景は。
目の前には金髪イケメン、周りは悲鳴をあげる女子、黒板には“今野大輝”
どこぞの少女漫画だよ！！！
なんてツッコミしてる場合じゃないわ。
碧「マジでドンマイ」
『…何が？』
碧「強がんなって」
Aと今野の席が隣って、いやそんなことある？
少女漫画かよ！！！！
…もうこのツッコミ疲れた。
「Aちゃんって言うんだ」
「うん！今野くんは…」
「たいき。だいきじゃないよ？」
「大輝くん、ね。分かった！」
なぁにがAちゃん大輝くんだ。
俺が優斗って呼ばれるまでどんだけ時間かかったか…！！
教科書が届いてないだとかいう理由でこの昼休みまでの授業はずっとあの2人が机をくっ付けてた。
おかげで俺はそっちにしか目がいかないし、そのせいで先生に怒られるし。
厄日だ、今日は。
碧「今野くん、早速ファン続出だって」
『別に俺には関係ないですけど』
碧「よく言うよ、気になって仕方ないくせに」
だって…だってだって！！
昼休みになったらきっとAは俺の方に来ると思ってた。
転校生人気だね、とか、アイツの話題でもいいから、何かしら話しかけてくれると。
なのに、Aはちらりともこっちを見なくて。
「ね、髪になんか付いてる」
「へ？」
「……取れた」
「あ…ありがと」
最強ライバル出現ってとこ？なんてこれまた少女漫画風に呟いた碧。
俺は頭を抱えて机に突っ伏した。
…ああもう、
『最悪だ………』
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
