ぴゅあ恋 (ページ37)

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your side

憂鬱で仕方がない体育祭、の準備が始まった。

まあ、いわゆる練習。

言っても借り物は運動音痴の救済の更に救済、みたいな立ち位置だから、実際は友だちとおしゃべりタイム。

でも碧は運動できちゃうからってリレーやらなんやらに駆り出されてるし、優斗もなんだかんだで結局は大活躍だから練習もガチなわけで。

一言で言うと、暇。

ボーッとしてたら、クラスの子が話しかけてきた。

［そうだ！A、髙橋とはどうなの？］

……なんかニヤニヤしてんなあと思ったらそういうこと。ね。

「どう、とは、？」

［なんか進展あった？？ほら、夏休みとか！！］

「進展も何も、わたしまだ優斗が好きって言ってないじゃん(笑)」

［え、好きじゃないの？嘘じゃんダダ漏れなのに？］

ダダ漏れ、。嘘じゃん。やばいじゃん。

プールとか行ってないの？夏と水着と好きな人とか最高！ってテンション高めの友達の横で、海に行ったことを思い出す。

うわあ……なんか恥ずかしくなってきた。

最後、優斗が何か言いかけたところで碧が話しかけてきたんだよなあ。

少しだけ、ほんの少しだけ鳴ったドキドキを、できることならもう一度味わいたいなあなんて。

わたしもしっかり青春してるんじゃん。

大輝「Aちゃん！」

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