ぴゅあ恋 (ページ35)

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『あの、さ、』

言うならきっと今しかない。

勇気を振り絞ってお祭りの時のリベンジ。

誰かに取られてしまう前に、ちゃんと自分の想いを伝えなきゃ。

『俺、ずっと前からAのこと、』

碧「ねぇ見て～！！！！」

するとちょうどいいところで碧の声がかぶさって、また『好き』まで言うことができなかった。

なんで今なんだよ！！

碧「一番星だよ！！」

そう言って碧が指さす先には、ひとつのキラリと輝く星が。

あー、もうそんな時間なのか……

「ねぇ、さっきなんて言いかけたの？」

『……やっぱなんでもない！』

結局今日も言えなかったな。

でも絶対いつかは伝えるから。

それまで大事に胸の奥にしまっておこう。

そう思いながらAの手をとって碧たちの方へ駆け出した。

これからある体育祭も文化祭も、Aとの思い出に作れたらいいな……

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