ぴゅあ恋 (ページ34)

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あれからなんとか昼ご飯の時間を乗り切って、レストランを出た俺たち。

それからまた海に戻って夕方まで砂浜で遊んだり近くのショップを見てまわったりしていた。

そして夕日が沈み始めると、みんなで砂浜に並んでサンセットを眺めることになった。

なんかすげぇロマンチックだな……こういうの。

ここで告白とかできたら最高だろうな……

碧「わたしたちちょっと向こう行ってくるね」

俺がぼーっと妄想を繰り広げている間に碧はそれだけ言って彼氏を連れて遠くの方に行ってしまった。

え、待って、Aと2人きりになるじゃん……！

2人きりだ、って意識し始めると急に心臓がバクバク鳴り始めてどうすればいいのかわからない。

沈黙の間に流れる波の音が余計に緊張感を与えてくるし……

でもきっと碧は俺にチャンスをくれたんだ。

よし、ここは男らしくしないとな……

『今日、楽しかったな、』

「うん……来てよかった」

『今年の夏はいっぱい思い出できたな……』

「ふふ、そうだね。色んなことあったよね」

思い返せば夏祭りも海も今まで女の子と行ったことなんてなかった。

初めてがAでよかった……

『……Aと一緒に過ごせて、よかった』

「、わたしも優斗とたくさん思い出作れて嬉しかった」

なんて照れ笑いを浮かべる横顔がオレンジ色の夕日に照らされて、綺麗すぎて思わずドキッとした。

はぁ……Aは全部無意識なんだろうな……