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Your side
碧「よし！じゃあさっそく海入っちゃおっか！」
涼「そうだね〜！」
碧とその彼氏さんの涼くんはパラソルの下に荷物を置くとすぐに走って海の方へ行ってしまった。
元気だなぁ……
『俺たちも行くか！』
「……あのさ」
『ん？』
「わたし…………泳げないの、」
たぶんわたし以外の3人はみんな泳げるんだと思う。
だからなかなか言い出せなかったけど、ここで言わないとまずいから……
『……あ！俺今日浮き輪持ってきたよ！』
「え、ほんと？」
『おう！だからそれ乗りな？俺がそばについとくから』
そう言って優斗はバッグの中からぺっちゃんこになった浮き輪を取り出して空気を入れて膨らませてくれた。
こういう優しい一面にもドキッとしちゃって、なかなか冷静になれない。
碧「おーい！2人ともー！こっち来てよー！」
『今行くー！』
『行こっか』とわたしの腕を引いて駆け出す優斗がいつもに増してかっこいい。
こんなにずっとドキドキしてるようじゃ、たぶんこの先も一生免疫なんてつかないんだろうな……
そして浮き輪を海の上に浮かべてその上に乗っかると、優斗が碧と涼くんのところまで連れて行ってくれて碧がこちらに気づくなりニヤニヤと見つめてきた。
碧「あれれ、Aって泳げないんだっけ？」
「っ、泳げなくて悪かったね！」
碧「ふふ、たぶん目離したらA浮き輪から落ちて溺れちゃうから、優斗はAのこと守ってあげてね〜」
『はーい笑』
「そんな簡単に溺れないし！」
わたしだって犬かきぐらいならできるし！？
本気出せば平泳ぎぐらいできるかもしれないし！？
「碧きらい」
碧「そんな怒んないでよ笑 ほら、えい！」
するといきなり碧がピチャッと水をかけてくるから、わたしも反撃で足をジタバタ動かして水を散らしてやった。
だけどその反動でバランスを崩してしまって、さっきの碧の言葉通り浮き輪から落ちてしまった。
どうしよう……！
思ったよりも深くて地面に足がつかないし、もがいても上にあがることができない。
やばい……溺れる……
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
