ぴゅあ恋 (ページ26)

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水着を合わせてキャーキャー言っていたのがもう遠い昔のことに思える。

それくらいには緊張していて。

声を出したら一緒に心臓が飛び出てしまうのでは、なんて思ってしまうほどには緊張している自分に笑いそうになる。

…………危ない。心臓が出てくるところだった。

「ねえ、変じゃない？」

碧「もー、大丈夫だって！わたしが言うんだから自信持ってよね」

「やっぱりお腹出し過ぎたかなあ、、」

碧「ねえ聞いてた？」

さっきからこんな会話しかしてない。

碧のセンスを疑うつもりは全くないし、なんならめちゃくちゃに信用してる。

でも。それとこれとは話が違う。

優斗にやりすぎって思われたら、わたしもう生きていけない。

そんなようなことを考えながら碧とわちゃわちゃしていたら、着替え終わるのなんてすぐだった。

バッグとタオルで必死に露出を隠したのは最後の悪あがき。

恐る恐る男子陣の方に目を向ければ、ニヤニヤしながらこっちを見る無駄に整った2つの顔があって。

碧「…ねえ。顔面強すぎない？」

「……わたしも今そう思った」

碧「どうしよう涼くん取られちゃう！！！」

「大丈夫、碧可愛いから」

碧「なに嬉しい！！Aも可愛いよ！！」

わたしたちの無駄に騒がしい会話は、優斗を見たわたしと橋本くんを見た碧ができる、本当に最後の悪あがきだった。

かっこいいのが悪い。

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