ぴゅあ恋 (ページ25)

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「じゃあ別に私と優斗誘わなくてよくない？デートしてこればいいじゃん」

「女子から海なんて誘える訳ないでしょ！？」

「優斗のことは誘えるくせに…」

「下心があるかないかの違い」

面食いの碧なだけあって、彼氏さんはかなりのイケメンらしくて。

幻滅されないように必死になってる碧はすっかり恋する乙女だ。

「ほら、Aも優斗と海行けるの嬉しいでしょ？」

「いや…そりゃあ嬉しいけど」

「じゃあいいじゃん、許して！」

「別に元から怒ってないよ」

あざす！とわざとらしく頭を下げた碧は、満足そうな笑顔で再び水着選びに戻った。

もう…なんて呆れていると私のスマホが音を立てる。

ディスプレイには、“優斗”の文字。

「もしもし？」

『あー、A？』

「うん、どうしたの？」

『碧から聞いた？海の話』

「聞いた聞いた！優斗行く？」

『Aが行くなら行こうかなって』

優斗の一言一言にドキッとしてしまう。

何それ、なんて笑い飛ばしたことに少し後悔しながら可愛いなと思った水着に触れた。

『水着とかどうするの？』

「今選びに来てるの、碧と」

『まじで？期待してるわ～』

「やめてよ、プレッシャーなるから」

『ま、何でも似合うと思うけど』

「何それ」

『んじゃ！』

「あ、……言い逃げ」

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