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母「あったかいお茶持ってきたよ」
「ありがとう…」
お母さんからお茶を受け取って一口飲んでみると、一気に体の奥が温まったなんだかふわふわしてきた。
貧血のせいかもしれないけど。
母「体の調子どんな感じ？」
「うーん、マシにはなってると思う……」
母「よかった……昨日大変だったんだからね？」
「だよね……ほんと申し訳ないことしちゃった……」
母「優斗くんがここまでおんぶして連れてきてくれたんだから。今日も朝早くからわざわざお見舞いしに来てくれたし……」
思わずお茶を吹き出しそうになった。
お、お、お、お、おんぶ……？
なにその少女漫画みたいなシチュエーション……！！！
しかも朝早くからって……寝顔見られたってことだよね……？
うわぁぁあ最悪だ……！！！
絶対ブサイクだったし、めんどくさいやつ、とか、弱っちいなとか思われたかも……
せっかく2人きりになれて、いい雰囲気になるのかなって期待してたのに、雰囲気ぶち壊したのわたしの方じゃんか……
なんて自分に呆れながらお茶をすすっていると、スマホの通知音が鳴って画面を確認してみると【碧】の文字が。
【もう夏休みじゃん！元気！？】
【そこでなんだけど、休み中にみんなで海行かない？】
みんなって誰のことを言っているのかわからないけど、海は好きだからすぐに【行く！】と返した。
すると続いて通知音が鳴って
【やったー！じゃあ優斗も誘っとくね♪】
なんて返信がくるからまたお茶を吹き出しそうになった。
優斗も誘うの！？
やばい……海ってことは水着着るよね……？
痩せなきゃ……！！！かわいいって思ってもらえるように頑張らないと！！！
そして【水着選びは一緒にしてあげるから♡】とわたしの心を見透かしたかのようなメッセージがキモカワなスタンプとともに送られてきた。
お祭りで失敗した分、海で取り戻さないとね……
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
