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You side
今日の優斗はいつもに増してかっこよくて、わたしの心臓はずっとうるさく鳴っている。
だけどドキドキしてるってことがバレたくないから必死に平静を装った。
ていうか好きな人と夏祭りとか、すごく青春っぽいよね。
優斗とならこうやってちょっとしたことではしゃぐのも楽しいし！
「【優斗とお祭り来た！】っと……」
人混みの流れに沿って歩きながら、さっき撮った優斗の写真に文字を打ち込んでストーリーに投稿した。
優斗は"マヌケな顔"とか言ってたけど、全くそんなことなくてむしろめちゃくちゃかっこいい。
こんなかっこいい写真を他の人に共有するのは少し気が引けたけど、あくまでも仕返しだから別にいいや。
「次どこ行…………あれ、？」
ストーリーを無事に投稿し終えたからスマホをバッグにしまって再び顔を上げたけど、いつの間にかさっきまで隣で歩いていたはずの優斗がいなくなっていた。
え……うそ……はぐれちゃったの？
慌ててキョロキョロと辺りを見渡すけど、優斗らしき人の姿は見つからず一気に不安になって涙が出そうになる。
急いで電話しようとスマホを取り出すといきなり誰かに腕を引かれるから、少し期待して顔を上げると
《ねーねーおねえちゃん1人？》
《俺らと一緒にまわらない？》
そこに立っていたのは全く知らない男の人たちだった。
「やめて、っ、」
怖くて怖くて、助けて！とも叫べなくてただ泣きそうになっていると、また後ろから誰かに腕を引かれて今度は人気のないところに連れていかれた。
もうやだ……優斗、助けて…………
心の中でそう願いながら怖くて瞑っていた目を開ければ、そこには予想外の人が。
「大輝くん…………？」
大輝「はぁ……よかった……」
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
