恋の罠【綾部喜八郎】

34 事件 ページ35

それから、結構日にちが経ち 部活見学最終日となった。

茶華道部の最終日は、昨日だった為 茶華道部の見学は今日はもう無い。
相変わらず最終日まで、二年生がいやがらせをしていた為 私達は、見学書を帰りに書くという作戦でやったら見事全日見学ができた。

先輩は、沢山来てくれた私達を気に入ったようで 最終日は、とても喜んでた。
あんな先輩に嫌う要素がどこにあるんだと思った。

私と喜八郎くんは、別れて お互いの好きな所に行くことにした。

私は、一人廊下を歩いていた。
見学書は、何の部活書こうかなと迷ってた。

あっ、しまった。玄関こっちじゃない。
私は、反対方向の違うところにやって来てしまった。
それにしても、こんな所来たことないや。人気もないし生徒立ち入り禁止の貼り紙がある。

私は、なんか気味が悪いと思い 玄関に戻ろうとした。

ドンッ！！！！

何か、大きな音が生徒立ち入り禁止の紙が貼ってあるドアから聞こえた。

「やめっ……ろっ！！……お前！！」

この声まさか！！

私は、衝動でドアを開けてしまった。
鍵が、閉まってなかった為普通に入れてしまった。

すると、そこに複数の二年生と立花先輩がいた。
あの、立花先輩が鼻血を出して倒れ込んでいてあの美しい髪の毛が引っ張られていた。
男子が先輩に暴力をふるい 女子が携帯で動画を撮っていた。

「あぁっ！？なんだ、テメェ！」
男子が私に向かって叫んだ。
女子がウケるんだけど〜と笑っていた。

私は、少し怖気付いたが怯まずに叫んだ。
「立花先輩から離れてください！」
私は、ここに入ったからには止めようとした。
しかし、私は一年生の上 こんな複数人相手に敵うはずがない。
すると、女子がこっちに向かってきた。

「アンタ、アイツのこと知らないからそうやってヒロインぶってんけどさぁ……マジキモイからやめてくんない？」
スカートが膝より上で髪の毛がクルクルなギャルっぽい人に圧をかけられた。

立花先輩が「逃げろっ！A！」と叫ぶが私は、聞かなかった。

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