恋の罠【綾部喜八郎】

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部活紹介が終わった。
私は、三木子と下校しようと 携帯で連絡を取ろうとした……が、

「ねぇ A。」
喜八郎くんに、声を掛けられた。
「今日、僕と二人きりで帰らない？」
「えっ……。」
突然の誘いに驚いた。ふっ…ふたりっきり……。
「あっ、迷惑だったらごめんね。別に、三木子と帰ってもいいよ。」
「いや、ちょっと 三木子に聞いてみる。」
私は、通話で三木子に聞くことにした。

「あっ、もしもし三木子？」
『どうしたの？』
三木子と、繋がった。
「あのね、喜八郎くんに私と一緒に帰ろって言われて……なんか、二人っきりで帰りたいらしくて。」
すると、三木子の声が聞こえなくなった。
あれ？
「おーい……三木子？？おーい？」
『A！頑張って！！私、浜くんと帰るからお幸せに！』
「へ？」
そして、切られた。
えっ、何を頑張るのだろうか……お幸せにって。

「で、結局いいわけ？」
喜八郎くんが聞いてきた。
「う、うん。いいと思う。」
あれは、OKということでいいよね？

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