スノさんちのクーデレマネは今日も胃が痛い。

阿部/あざと可愛い？2/2 ページ35

すると、ぞろぞろとメンバーが
やって来た。一部始終を見ていた
目黒が何かを察したらしく、俺の
代わりにAさんに雑誌の話を
してくれた。


『はぁー…全く…急に何かと思ったら…』

Aさんに溜め息吐かれちゃった…。
幻滅されたかな…。

怖くて俯いた俺の顔を柔らかい手が
包み込み、優しく上を向かせる。


『良いですか？他の方はどうか
知りませんが、私は好きでもない
相手に[可愛い]なんて言葉は
使いません』

阿「……Aさん」

『それに、可愛いのは阿部さんだけじゃ
ないでしょう？』

SN9「………え？」

目「…え、俺もっすか？」

『当然です。目黒さんと岩本さんは
笑顔が可愛らしいです』

目・岩「…………///」

『宮舘さんと渡辺さん、向井さんは
物欲しげに視線で訴える所とか』

宮・渡・向「…っ……///」
(ば、バレてるし！)

『佐久間さんやラウールさんは
私を見付けた瞬間、わざわざ走って来て』

佐・ラ「…へへへ///」

『深澤さんは…』

深「ま、待って！恥ずかしいから！
お願いだから言わないで！？///」

『いえ、深澤さんは特に無いです』

何でだよぉおー！？
崩れ落ちる、ふっかの肩を叩くAさん。

『そういう所ですよ？
深澤さんの可愛い所は』

深「…っ…俺…絶対、Aには
勝てない気がする…///」

ふっかの言葉にクスクス笑うAさんは
俺の視線に気付いたのか、俺へと一歩近付く。

『…まだ、不安ですか？』

阿「…だ、抱き締めてくれたら…
不安じゃなくなるかも…///」

ズルいと分かってても慰めて欲しくて

少しでも俺を愛して欲しくて

気付いているだろう彼女に、俺は わざと
不安気に見詰める。

『ふふ…本当に可愛い人ですね』

言葉と同時に抱き締めてくれる
柔らかい腕。

阿「…っ…好き…大好き///」

嬉しくて、ぎゅっと抱き締め返すと
応える様にAさんの唇が
俺の額に落とされた。

深「あ、こら！それは許さん！」
岩「アウトだろ、それ」
宮「ほんと、Aさんは
阿部に甘いんだから」
目「…俺も可愛い系極めるか」
ラ「めめは、そのままで
十分だと思うよ？」
向「なんや、阿部ちゃんだけズルいわ」
佐「いや、今割って入ったら
後が怖いっしょ？」
渡「阿部ちゃん…恐ろしい子！」

なんて、言いながら俺とAさんを
剥がしに掛かる皆に、負けじと彼女に
抱き付く俺。


あざとい？
あざと可愛い上等♪

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