スノさんちのクーデレマネは今日も胃が痛い。

邪魔しないで下さい4/6 ページ29

A:side


同窓会当日、何処かソワソワする
皆さんに気付かないフリをし、例の
持ち込み企画の[9人、連続成功〜]に
立ち会っている。

そろそろ、17時かな？

「お疲れ様でーす、Aちゃん
待たせたかな？ごめんね？」

SN9「えっ！？」

時計を確認していると先輩が
スタジオに入ってきた。

そう。先週、先輩にお願いした件だ。
私は先輩に仕事を引き継ぐと唖然とする
皆さんに、お疲れ様ですと挨拶をすると
スタジオを後にした。

…いや、"後にしようとした"と言うべきか。
入り口を塞ぐ様に横一列に並ぶ皆さん。


『…何のつもりですか？』

渡「俺らに内緒で何処行くんだよ」
深「俺達よりアユムが大事な訳！？」

『はい…あ、いや…そんな事は…』

向「即答！？A姉
今、即答したやろ！！」
目「だったら、尚更ここは通せないッス」
ラ「こ、ここを通りたかったら
僕達を倒しなさーい！！」

『……………。』

ｺｼｮｺｼｮｺｼｮ…。

ラ「…えっ！…ちょっ…キャー！？」

仁王立ちするラウールさんの脇腹を
擽る。
キャッキャ言いながら笑い転げる
ラウールさん。
あ、笑いすぎて噎せてる。

次、目黒行け！
お、俺っすか！？
深澤さんに指名された目黒さん
を見ると此方に歩いてくる。


目「あ、あのドラマの台本で
読めない漢字が有って…」

『あ、分からないと思いまして
既に振り仮名を書いておきました！』

目「そ、そうっすか…」

落ち込み皆さんの元に帰る
目黒さんの肩を阿部さんが叩いてあげてる。

『…というか、アユムは女の子ですが？』

SN9「……え？」

『それに、同窓会行くくらいで
皆さん大袈裟過ぎません？』

SN9「ど、同窓会！？」

佐「え、じゃあ…か、彼氏とかは？」

『居るわけないじゃないですか』

やったー！！と喜ぶ皆さんに
ご理解頂けたのなら、通して下さい。
と、先を急ぐ。

宮「でもさ、同窓会って
男の人も居るよね？」

宮舘さんの言葉に、先程の明るい空気が
一瞬で凍る。


『…女子校ですが？』

阿「いや、前にAさんの
履歴書見たけど、共学だったよね？」

『うん。その前に何で私の経歴を
知ってるのか、私は知りたいかな？』

ニッコリ微笑むと阿部さんが
恥ずかしそうに、はにかむ。

阿「好きな人の事を、知りたいと
思うのは当然でしょ？」

『…可愛いな、ちくしょう』

深「相変わらず直球に弱いのね(笑)」

渡「っつーか、アユムってホントに
女な訳？」

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