スノさんちのクーデレマネは今日も胃が痛い。

甘噛みしないで下さい5/5 ページ11

向「…へへ…うれし///」


更に赤くなった顔で
あかん、逆上せそう…。
と、呟きながらフラフラと皆さんの
所に戻る向井さんを見ていると


目「康二じゃなくて、今は俺だけ見て？
Aさん…」


覗き込まれ、視界一杯に映る目黒さん。


目「…本当は唇にしたいけど、いつかの
為に、取っておきますね？」


一瞬、物欲しげに唇に視線が留まるも、
ニコリと笑った目黒さんは私の手を取り、
見せ付ける様に手首へと、唇を落とした。
唇を落としながら見詰める視線に
頭がクラクラする。


『…私も逆上せそうなんだけど…///』


私の言葉に目黒さんは嬉しそうに目を
細め、私の頭を撫でて皆さんの所へ
帰っていく。


阿「…最後は俺だね」
取り敢えず、ギュってしてい？
阿部さんに問われ頷くと、抱き締めながら
甘える様に首筋に顔を埋める阿部さん。
その仕草が可愛くて頭を撫でると


阿「…Aさん、大好き///」


『阿部さ…っ』


うっとりと見上げられたかと思うと
目を閉じる阿部さん。

あ、まずい…。
と、避ける暇も無く重なる唇。
あぁーー！！と絶叫する皆さんを
他所に角度を変え繰り返される
甘い口付け。


阿「…ん…抜け駆けしちゃった(笑)」


唇を離し首を傾げ笑う阿部さんに
あ、やっぱり一番あざといのは
阿部さんだったと痛感する。

…恐ろしい子！！

そして、またズルいと騒ぎ出す
皆さんを、どう宥めようか考える。

あ、ラウールさんは件の発端なんですから
今回はお預けですよ？

こら、そんな目をしてもダメです。

ちょ、皆さん！？
ジリジリ距離詰めんの止めて下さい！


…あ…なんか、胃が痛いかも(泣)

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