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溜息【攻】【長門 奏】 ページ29

「馬鹿!奏ちゃんの馬鹿馬鹿馬鹿!!」
「あはは、痛いんですけど。」

現在進行形で絢さんに肩を揺さぶられ、首から上ががくんがくんと揺れる。そろそろ酔ってきたのでやめてほしい。

「死んで戻ったらいいかと思いまして…」
「確かに箱庭は自動的に戻るけど!!」
「それにレボディショナルって回復系の能力の人居ませんし」
「……まぁ、そうだけど…」

そう、あろう事か、現時点でレボディショナルには回復系の能力を持った人が一切居ないのである。強いて言うなら私の能力で応急処置が出来て、死なない様には出来るっちゃ出来るが、ゲームで言うヒーラー枠は居ない。
じゃあ命の糸自分で切るなよ、と言う話だが、あのまま自分で結ぶより死んだ方が速かっただろうと思いやっただけの事なので、間違ってない判断だと思いたい。
レボディショナルもレボディショナルで、生き返った直後の私を酷使して糸を結ばせたりするんだから、別にちょっとした勝手くらいいいじゃ無いか、と思いたい所だが、まぁ、今回の半分は私が招いた事なので責任は取るのだけれど。

「…でも、ほんと、起きた時に隣で奏ちゃんが死んでた時はホント、分かってても肝が冷えたよ…。」
「それは災難でしたね」
「原因奏ちゃんだからね???」

すぐさま入るツッコミに、思わずくすっと笑みを零す。
そんな談笑をしながら、ふと考える。

死ぬのって、思ったより怖く無かったな。
あの時、副隊長様に声帯を切られた時。モグラさんに能力を使われる寸前に思ったのは、意外な事に、あぁ、これ爆発するなぁ、程度だった。死にたくない、みたいな感情が一切無くて、振り返って自分で違和感を覚えた。
もしかしたら、私には恐怖感と危機感というものが欠けているのかもしれない。

「…ちょっと、奏ちゃん、聞いてる?」
「はい、聞いてましたよ」
「…本当に?」

疑惑の目を向けられながらもいつも通り微笑むと、諦めたかの様に、はぁ、と一つため息をつかれた。

「…まぁ、奏ちゃんも私も今日は疲れたし、いーや!また明日ね〜!」
「はい、また明日!」

元気よく笑いながらこちらに手を振る軽く絢さんに手を振り返した後に、自室へと踵を返す。今日はもうすることは無いだろうし、ゆっくり休ませてもらおう。そんな事を考えながら。

頼むから休んで 【守】 【龍神 湊】→←無茶しすぎ?そんなことはないと思う【守】【夕凪蝶葉】



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- 更新しました! (2020年3月1日 18時) (レス) id: a0941ce1f9 (このIDを非表示/違反報告)
- お久しぶりです。更新しまーす! (2020年3月1日 17時) (レス) id: a0941ce1f9 (このIDを非表示/違反報告)
しじみごはん(プロフ) - 更新しましたーー!!! (2020年2月23日 11時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
しじみごはん(プロフ) - 更新します〜〜 (2020年2月23日 10時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - 更新しました! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6888f46f20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蝶 x他3人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年1月4日 12時

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