〇〇吸い【あべさく編】 ページ47
「阿部ちゃ〜ん!!」
楽屋に入って来るなり佐久間はソファに座っている阿部に突撃していた。
「ん?どうしたの、佐久間」
飛びつくように抱き着いてくる佐久間を受け止め、阿部が声をかける。
しかし佐久間は答えず阿部の首元に顔を埋めると鼻から大きく息を吸っていた。
「何?擽ったいよ?」
佐久間が埋めているのとは反対側に首をコテンと傾けながら言う阿部に周りから『あざとい』だの『あざとい警察が既に確保してる?』との声が上がるが、佐久間は気にしず暫く深呼吸を繰り返してから顔を上げた。
「よし、充電完了!」
にゃははと笑う佐久間に阿部が優しい眼差しを向けながら問い掛ける。
「俺で充電してたの?」
「阿部ちゃん吸いで充電してた〜」
「何、その阿部ちゃん吸いって」
少し離れた場所で様子を伺っていたラウールが聞けば、佐久間は首だけラウールに向けて口を開く。
「ほら、犬吸いとかみたいなやつ」
「ああ」
心当たりがあるらしく目黒が小さく頷いた。
「飼い犬とかのお腹に顔を埋めて匂い嗅いでストレス発散するやつっすよね?」
「そそ、この場合恋人吸いだけどね」
目黒の説明に佐久間は惚気のような言葉で補足する。
「ふ〜ん、じゃあ俺も」
そう言うと阿部は佐久間の首筋に顔を埋めてゆっくり呼吸した。
「うわっ、擽ったい!阿部ちゃんストップ!!」
先程まで同じ事をしていた自分を棚に上げて止めようとする佐久間の手を阿部は制して深呼吸を続ける。
「同じ時間はしないと不公平でしょ?」
「やだ〜擽ったい〜」
ソファでいちゃつく2人をいつもの事だと皆スルーしていたが、この後Snow Manの中で『恋人吸い』が流行ったのは言うまでも無かった。
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氷那(プロフ) - sm推しさん» sm推し様、こんにちはです。 リクエスト頂きました小説を此方とは別の置き場の方に上げさせて頂きました。 お手数ではございますがその他CPの方でご覧ください。 (2022年5月31日 17時) (レス) id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
氷那(プロフ) - sm推しさん» sm推し様、初めまして、コメント有難うございます! このような拙い小説のファンと言って頂けてとても嬉しいです(^^) リクエストのしょっぴー寵愛ですが、メンバーとしてなのかBLとしてかで内容が変わってきますので宜しければ希望を教えて頂けますと有り難いです! (2022年5月20日 23時) (レス) @page15 id: 32e168989e (このIDを非表示/違反報告)
sm推し - 初めまして(^^♪。リクエストしても大丈夫ですか?スノのしょっぴーがメンバーに寵愛されるお話が読みたいです!これからもファンとして陰ながら応援していますので無理なさらずに頑張って下さい(^^♪。大好きです♡ (2022年5月20日 21時) (レス) id: 944bdeebdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷那 | 作成日時:2022年5月7日 22時