La reine des Neiges…[３] (ページ23)

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振付「じゃ、一旦ここまで」

その言葉で音楽が止まり、振付師があたしの方へと寄ってきて

振付「ここまで、深雪さん出来そう？」

『はい、完璧とまではいかないかもですが…』

振付「じゃ、入って。また頭から深雪さん入れてやるよー！」

あたしが立ち位置に入ると、振付師の合図で音楽が鳴り始める

♪〜♫〜

やっぱりヒールで踊るのは違和感があって最初は良かったももの、移動しながらステップを踏んで、ひろくんと行き交う瞬間…

ズルッ
『…キャッ！！』

内「うわっ、あぶなっ！」ギュッ

『…ご、ごめん』

案の定滑ってしまい転びそうになるも、いち早くひろくんが気づいて抱き止めてくれた

光一「大丈夫？」

『すみません、大丈夫です。ひろくん、ありがとう』

内「いや…転けんでよかったわ。足捻っとらん？」

『うん、大丈夫』

振付「大丈夫？初日だしスニーカーでもいいよ？」

『いえ…早くヒールに慣れたいので、このままやらせてください』

振付「わかった…じゃあ、もう一回最初から」

♪〜♫〜

次は足元に注意しながら、何とか転けずに踊り切ることができた

光一「へぇー。タッキーが言うだけのことはあるね」

内「1回しか見てへんはずなのに…さすがやな」

辰巳「すげーじゃん、深雪さん！」

松崎「さっきダンス見たばっかだよね？」

『一応、過去のを観たりして覚えた部分もあるんですけど…やっぱ実際踊るのとでは違いますね』

辰巳「いやいや。今のでも十分踊れてるよ」

松崎「うん、うん。フォーメンションもばっちりだし！」

振付「ほらそこ！次に進むから準備して！」

「「「すみません」」」

振付師に言われ、また立ち位置に移動し、次々とダンスを練習していった