離れる心 ページ12
＿＿＿翔太
話がある、
そう声をかけてきたのは涼太だった
アイドル雑誌の撮影終わり
支度の早い俺を逃すまいと言わんばかりに
駆け足で寄ってきた
nb「ぉ、おう
じゃあ飯行く？」
『や…俺の家
マネージャーには行っておくから』
そう言い捨てて
またみんなの方へと戻っていく背中
nb「…」
きっと目黒のこと…
だよな
帰り支度をする手が
少し緊張したような感じがする
nb「いや…なんで俺が緊張してんだよ(笑)」
思わず口から出た独り言が思いの外大きくて
また一人でにやにやしてしまう
端から見たら変なやつじゃん…
止めだ止め、
どうせ涼太の家に行けば分かるんだから
nb「…っし、お疲れ〜」
必要最低限のものしか入っていない鞄を肩に引っかけ
メンバーに挨拶をする流れで涼太を見れば
同じように支度が終わったようだった
一瞬、視線が重なってから
また同じようにメンバーに一声かけて
こちらへ向かってきた
nb「いくか」
『うん』
二人で乗る移動車は
なんか久々で、嬉しいような恥ずかしいような
でも隣の涼太は硬い表情というか
なんか…不安そうな…？
いや、怖がっているような顔つきだった
nb「…ここでも言えないの？」
流石に心配になるし
堪らず口を開いてしまうけど
当の本人は、んって
何を発するでもなく頷くだけ
nb「…そう」
そこからはまた何をしゃべるわけでもなく
涼太の家まで街の景色を眺める…
いつもは心地いい無言の空間が
そわそわして落ち着かない
nb「……」
幼なじみだからって、何でも分かる訳じゃない
でも
分かりたいと思うし
分かってほしいとも思う
今は隣にいる涼太が、
どんな気持ちでいるのかが分からなくて
nb(あぁ、テレパシー…ホントに使えたらな…)
終わり
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YOKO1220(プロフ) - 更新待ってました！！続きがとても気になります。 (2022年8月24日 20時) (
レス) @page12 id: 3f34e75752 (このIDを非表示/違反報告)
YOKO1220(プロフ) - 大好きなお話です。更新まってます！！ (2022年3月21日 1時) (レス) @page8 id: 3f34e75752 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 更新待ってました！嬉しいです！！！ (2021年12月20日 17時) (レス) @page6 id: b294cacc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無 | 作成日時：2021年10月13日 0時
