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利吉side
まさか今日、Aが帰ってくるとは。
まさかここで出くわすなんて。
慌てて路地から大通りに出た途端、
ドン、と誰かにぶつかってしまった。
「きゃ……！」
利吉「すみませ……って、北石！」
北石「り、利吉さん！」
なんたる偶然。
ぶつかったのは北石だった。
すると北石は、興奮気味に私に食ってかかった。
北石「利吉さん？！
今、Aさんが走っていくのを見たわ！！
で、誰なのその子は！」
きっと、"またAを泣かせて！"と言いたいのだろう。
わかってる。私が一番焦ってるよ。
そして北石に指をさされた初は、
初「私は利吉さんの運命のっ……」
北石「は？！運命の何？！」
利吉「あー！ふたりとも黙ってくれ！
話がややこしくなる」
思わず大きな声を出していた。
何よりも早く、Aを追い掛けたいのだ。
利吉「北石！話せば長く…はならないけど、
とにかく今は急いでいるんだ！」
北石「え、ちょっと！」
待ちなさいよ！と叫ぶ北石を置いて、
初の手を引いてその場を離れた。
町から少し離れた、人気のない場所。
利吉「………とにかく初さん。君とは恋仲にもなれないし、
ましてや運命なんかじゃない」
理解して欲しいのは、それだけだ。
そしてその理由は、私はAが好きだから。
申し訳ないけれど、初に構っている時間はない。
君が何を喚いたって、泣いたって……
初「いいわ！それなら私、二番目でも良い！」
自分の中で、何かがブチ切れた。
もう、我慢ならなかった。
利吉「……ふざけるのも大概にしな」
こんな声色、こんな口調、
こんなに軽蔑した目で他人を見るなんて
Aは知らないだろう。
初「ふ、ふざけてなんか」
態度が豹変してしまった私に気付いたのか、
初は少し怖気付いて見えた。
利吉「言わせておけば何だ。
運命だ？Aを置いておく？
Aの次でも良い？
君はAの足元にも及ばない。
Aの代わりにもなれない。
……私は、Aしかいらない」
初の話す隙も与えずに、淡々と。
だんだんと初の目に涙が溜まるのが見える。
しかしそんなこと、どうでも良い。
利吉「君は、いらない」
理解したなら、帰りな。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
