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利吉side
"私には、利吉さんしかいない"
これ以上に破壊力を持った言葉があるだろうか。
いや、Aが紡ぐ言葉は
いつだって破壊力抜群だけれど。
久々の口付けは、相変わらず甘くて堪らない。
利吉「ねぇ……金平糖は全部食べた？」
『えと……あと一粒』
Aは机に置かれた包みから、
最後の一粒を口に放り込んだ。
『利吉さんは？』
利吉「ああ、私もたしか……」
荷物の中を見てみると、包みに一粒の金平糖。
私もそれを口に放り込む。
そして、ころころと口の中で金平糖を転がすAを
再び抱きしめた。
利吉「こっち向いてごらん」
『んん？………ふっ、……あ』
口付けると、わずかな隙間から舌を滑り込ませた。
金平糖を探り当てると、それを自分の口内へ。
代わりに私の金平糖をAのそこへ。
利吉「は……、甘いね」
『んっ…うんっ……』
利吉「……ほら、ちょうだい？」
『あ……んぅ』
Aの蕩けるような顔と、
口移しされる金平糖の蕩けるような甘さ。
Aの唇を舐めると、ほんのり甘い。
利吉「Aは甘いね」
『……利吉さんも、甘いもん』
そう言って、
Aは私の唇を舌の先でちろっと舐めた。
利吉「………」
……あぁ、もう駄目だ。
全部、味わい尽くさないと
隅々まで、堪能しないと
利吉「愛してるよ」
雨の音にかき消されないよう耳元で囁いて
私しか見えないように組み敷いて
会えない日々を埋めるように
Aの存在を確かめるように
◆◇
利吉「忘れてた……！」
翌朝、とんでもないことを思い出した。
利吉「ほら、これ」
懐に仕舞ってあるAの似顔絵が
雨で濡れてしまっていたのだ。
『あ、本当ですね……』
利吉「あぁ……なにせ昨日は
Aを抱くことで頭がいっぱいだったから」
『……っ、もう！！』
利吉「ははっ」
いつまでもそんな反応が愛おしい。
いつまでもこの笑顔を守りたいと、そう願うから。
私は強くいられるのだから。
利吉「似顔絵は、
後で乱太郎にお願いしに行かないとな」
続く (更新停止中)
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
