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you side
数日経った頃。
いよいよ明日、小松田くんが帰ってくる。
何事もなく、無事に帰ってきますように。
そうすると、
鹿之介さんの助っ人事務員は今日までとなる。
『あとは書類の整理を少ししたら、
午前は終わりですね』
今日はそれほど仕事量も多くないので、
比較的ゆったりと過ごせている。
それも鹿之介さんのおかげ。
小松田くんが一緒だと、まず第一にハプニング、
それから第二にハプニングの毎日だから。
まぁそんな毎日も、小松田くんのことも
私はとても好きなのだけれど。
出茂「午後は何を？」
『そうですね、備品の補充と……
私はその前に自室で作業を』
出茂「自室で？」
『えぇ、縫い物を少し』
生徒たちの手ぬぐいや私服なんかの
綻びを直す約束をしていたのだ。
鹿之介さんに仕事を進めておいてもらえると、
縫い物をする時間が作れる。
出茂「わかった」
『ありがとうございます』
それから書類の整理をして、
私たちは昼食を取ろうと食堂に向かった。
◆◇
『じゃあ少し行ってきます』
出茂「うん」
おばちゃんの美味しいご飯を食べた後、
私は鹿之介さんと別れて自室へ戻った。
預かっていた手ぬぐいたちをドンと出し、
ちくちくと綻びを縫っていく。
『………』
黙々と縫っていると、頭にはどうしても
利吉さんのことばかりが浮かぶ。
少しだけ会えたあの日、
金平糖を交換したあの日から僅か数日。
私の腰を支える手も、私の頬に添えられた手も
最後に交わした口付けも愛しい。
………会いたい。
『仕事中なんだけど……』
少しだけ、と私は縫い物の手を止めて、
戸棚の引き出しから似顔絵を取り出した。
『……元気かな。怪我してないと良いけれど』
利吉さんに限って、
なんて考え方は良くないかもしれないけれど
きっと大丈夫。
少しの怪我なら、
以前贈った軟膏の傷薬を塗ってくれているみたいだし。
『……ご無事でありますように』
きゅっと似顔絵を胸に抱いたとき、
出茂「それは、山田利吉？」
『はい……って！わぁ！？！』
突然の鹿之介さんの声に、飛び上がった。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
