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you side
出茂「Aさん！」
利吉さんに手を引かれ、
さっき並んでいたお菓子屋さんの近くまで戻ると、
私に気付いた鹿之助さんが、走り寄ってきた。
その少し後ろには、お初ちゃんもいる。
不思議な組み合わせだな、と思ったり。
出茂「……えっと、ごめん」
『え？』
彼の口から謝罪の言葉が出るなんて、と
少し驚いてしまった。
出茂「Aさんを置いていってしまって」
『いえ、……でも心配したんですよ。
いなくなっちゃうんだもん』
ぷいっとそっぽを向くと、
鹿之介さんは意外にも慌て出した。
隣にいる利吉さんを見上げると、
鹿之介さんに厳しい視線を向けているよう。
利吉「出茂鹿くん」
出茂「な、何だよ」
鹿之介さんは少し肩を揺らした。
ばつが悪そうに、視線は地面に落としたまま。
利吉「Aが無事で良かったよ」
出茂「え？あ、あぁ……」
利吉「もし万が一、
Aの身に何かあったら、」
利吉さんからは怒りのオーラを感じるし、
鹿之介さんの顔はみるみる青くなる。
利吉「……君には、
消えてもらわなくちゃいけなくなる」
なんて、冷徹で低い声で物騒なことを言う。
いや、物騒どころか。
本当に鹿之介さんを"消し"かねない。
自惚れではなくて、
利吉さんは私の事となると、こうなるらしい。
のほほんと生きている私を、
いつだって傍にいて身も心も守ってくれて。
私自身、もっとしっかりしなくては
いけないのだけれど。
利吉「だからね出茂鹿くん………え？」
そう考えていると、
私の手は自然に利吉さんに伸びて
その手を握っていた。
利吉「……A、どうしたの？」
目を丸くする利吉さん。
纏っていた怒りオーラはすうっと消えて、
私の顔を覗き込む。
『私は大丈夫です。お遣いも無事に済んだし、
鹿之介さんもごめんねって言ってくれました』
利吉「………わかった」
ね？と首を傾けると、
利吉さんはぐっと何か言いたいのを我慢するように
私の手を握り返した。
そして先程とは違って、
落ち着いた声色で
利吉「出茂鹿くん、君はひとりで戻りな」
そう言うと、鹿之介さんの返事も聞かずに
利吉さんは私の手を引いて歩き出した。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
