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利吉side
出茂「これは立派な浮気現場だ！」
出茂鹿くんは私と初を指差して叫んだ。
とんでもない現場を目にしたとでも
言いたいようだけれど。
わからないか？
初の相手をするのに、げんなりした私の顔が。
利吉「あのねぇ出茂鹿くん」
出茂「これはすぐに教えてあげないと」
利吉「は？誰に」
すると出茂鹿くんは、にやりと笑った。
不敵な笑みとでも言おうか。
出茂「Aさんに決まってるだろ？
そうだ、そのままそこで待っててほしいんだ」
利吉「は？なんで」
出茂「Aさんの目で見てもらおうと思ってね。
これを見て、どう思うかな？」
出茂鹿くんは悪巧みをするように
くくく、と笑った。
初「最低ねぇ。でも、意味ないわよ」
利吉「いや、それより……Aも来てるのか？」
私にはAの姿は見えないのだが。
すると出茂鹿くんは、
きょろきょろと辺りを見回した。
出茂「え、あれ。
そういえば……あの店で並んで、えぇと」
利吉「おい、はぐれたのか？」
出茂「はぐれたというか、お遣いで菓子屋に並んで……
僕は途中で飽きたから……」
平然とそう言う出茂鹿くんに、怒りが込み上げた。
キッと出茂鹿くんを睨みつける。
利吉「飽きたからAを列に置いて、
自分は遊び回ってたってことか」
出茂「あ、遊び回って……いや、
じっと並んでいるだけだし……」
利吉「大丈夫だろうと思ったのか？
私なら、大切なAをひとりになんてしない」
あぁ、苛々する。
町だってどこだって
動いていようがじっとしていようが、
ひとりにするなんて有り得ない。
利吉「君はAを危険な目に合わせても、
ひとつも学ばないんだな」
そう、以前の川での出来事だ。
どうして私が怒鳴ったのか、わからなかったのか。
私は一度、Aを失うかもしれない体験の中、
Aの大切さや愛しさを噛み締めて
命を懸けて守ろうと心に決めた。
出茂「さ、探しに……！」
利吉「良い。私が行くから」
今更慌てる出茂鹿くんを振り切り、
私は町の中を走り出した。
出茂「……そんなに怒ることか？
ひとりで並ぶなんてよくあることだろ？」
初「馬鹿なのね、貴方」
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
