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利吉side
利吉「失礼しま……うぉっ！」
開けようとした障子が勝手に開いたので驚いた。
そこには土井先生が立っていて、また驚いた。
土井「利吉くん」
だって、その何とも複雑な顔たるや。
利吉「ど、どうしたんです。土井先生」
土井「あの子、すごいね」
利吉「え」
誰かに聞かれても困るので、
部屋に入ってぴっちりと障子を閉めた。
で、あの子とは。
利吉「初さんですね」
土井先生はこくりと頷いた。
そして、溜め息まじりに
土井「今日、Aくんがいないことを
知っているかい？」
利吉「はい。小松田くんに聞きました」
土井「二、三日の内に戻ると思うんだけどね。
問題は初さんなんだよ」
土井先生によるとAが言っていたとおり、
初は毎日忍術学園へ野菜を届けた後、
私を探したり来ないか待っていたり。
土井「それから、Aくんには
利吉くんとの間を取り持ってと」
土井先生は、初がAにその話をした時
その場にいたらしい。
土井「君たちの関係を知らないにしても、
グイグイくるから驚いたよ。
利吉くんとの"運命"とやらを信じて疑わないし」
そもそも初には、逢引きをするつもりはないことや
運命なんて思っていないことを伝えてある。
理解したかは不明だけれど。
利吉「初さんに、私たちの関係を伝えます」
土井「それで納得したら良いんだけどね」
ほんとそれだ。
だけど、私も曖昧はいけない。
関係を明らかにして、きちんと意思表示しなければ。
◆◇
初「あっ利吉さん！用事は済んだの？」
中庭に出ると、初が駆け寄ってきた。
利吉「あぁ、まぁ」
初「……でも、良かったわ」
何が？と初の顔を見ると、
初「今日はAさんがいないから、利吉さんのこと
色々聞けないなぁって思ってたんだけど……
こうして会えたんだもの！
Aさんがいたら、ふたりで話せないし……
そうよ、これも運命ね」
すごい圧と勢いでくるものだから
少し後退りしてしまった。
だけど、Aがいないからどうとか
Aがいたらどうとか。
運命だ運命だと、良い加減にしろ。
私にとっては、まさに君が邪魔なのだ。
利吉「初さん」
初「なぁに？」
利吉「話が、あるんだ」
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
