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you side
昼食後、ふたりで事務室で書類の整理を始めた。
『鹿之介さんは、
こちらの仕分けをお願いします』
どっさりと溜まった書類の入れ物を、
鹿之介さんの目の前にドン！と置いた。
出茂「よくもまぁ、こんなに溜め込んだもんだな」
『ごめんなさい。小松田くんにお願いしたんですけど、
どうしてか終わらなくて……って、
私もやらなきゃなんですけど』
そうなのだ。
不思議なくらい終わらない。
なので、書類は溜まっていく一方。
出茂「……なるほど。
ということはこれをきっちり片付けて、
吉野先生にアピールすれば……！」
忍術学園の事務員になれる！
と、鹿之介さんは意気込んだ。
私がとやかく言うことではないけれど、
『じゃぁ、お願いします』
出茂「僕なら小松田くんと違って、
こんなの朝飯前ですよ」
私自身は、ドタバタでハプニングだらけだとしても、
小松田くんが好きだけどな。
◆◇
暫く別室で仕事をしていた私は、
少し休憩にしようと
鹿之介さんにお茶を持って行くことにした。
『鹿之介さん、少し休憩しましょう』
障子越しに声を掛けるけれど、返事はなし。
大変な量の書類整理をお願いしたから、
返事をする間もないのかもしれない。
それならと、少しだけ障子を開けて
もう一度声を掛けてみた。
『鹿之介さん、お茶でもどうです……』
鹿之介さんの様子といえば、
机の上にはたくさんの書類。
だけど手は止まってる……？
それから下を向いていて……よく見れば、
こくりこくりと頭が動いている。
もしかして……寝てる？
『鹿之介さん？』
傍に湯呑みの載ったお盆を置いて、
そっと近付く。
すぅすぅと一定間隔の呼吸。
目は閉じられていて。
これは……寝ている。
きっと書類を片付けているうちに、
眠くなってしまったんだろうな。
私は鹿之介さんの耳元で、そっと声を掛けた。
『もしもし、起きてください？』
だけど、鹿之介さんは
なかなか目を覚ましてくれない。
どうしたものか、身体を揺らせば起きる？
そう考えていたら、
鹿之介さんの身体がぐらりと傾いた。
『し、鹿之介さん！……きゃ』
鹿之介さんの身体を支えられずに、
私はそのまま下敷きになってしまった。
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llmz(プロフ) - 初めましてこんばんは。目をギンギンにしながら楽しく読ませて貰いました。そしてもっと読みたいです！お忙しいと思いますがこれからも続いていくことを応援しています。いつか母上に紹介するお話も読んでみたいです笑更新楽しみにお待ちしています！ (2023年3月25日 1時) (
レス) @page41 id: ea241ee2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はなさん» お返事ありがとうございます！！読めましたー！！はなさんの書く小説はどれも好きでほとんど読んじゃいました！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2022年10月22日 7時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ぴすこさん» 読んで頂きありがとうございます！早速ですが、こちらの設定はどうされているでしょうか？ご確認お願い致します！→→「マイページ」の「設定」から、下の方にいくと「コンテンツの設定」→ 「R18コンテンツフィルタ」があります。お手数ですが宜しくお願いします。 (2022年10月19日 21時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴすこ(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。よるのおあそびを読みたいのですが、検索しても作者の作品全表示を押しても出てきません。どうすれば読めますか？ (2022年10月19日 21時) (レス) id: 8dcb23a883 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - Moonさん» お返事遅くなりました！なんて嬉しいお言葉…！更新遅すぎてすみません😱どれだけ続けているのかというお話ですが、私にも終わりが見えません(笑)とにかく更新頑張ります！コメントありがとうございます！！ (2022年10月10日 23時) (レス) id: 1cb0e453a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年1月19日 0時
